【書籍要約】WORK|副業で5億&転職で年収6倍のmotoさんが語る「稼ぐ」の本質

人生のヒントはこちら

今回は副業サラリーマンのバイブル「転職と副業の掛け算」を書かれたあのmotoさんの2作目、今年2022年1月に出たばかりの「WORK価値ある人材こそ生き残る」という本について解説します。

WORK 価値ある人材こそ生き残る

新品価格
¥1,485から
(2022/1/30 00:02時点)

本書はどんな本なのか、超ざっくりでいえば、圧倒的に稼ぐビジネスマンだけが知っている、そして9割のビジネスマンが勘違いしている「働くことの本質、稼ぐことの本質」が書かれた一冊です。

「単なる意識高い系で終わりたくない」「ガチで成果を残すビジネスマンになりたい」そんな方には必見の内容となってます。

著者の「motoさんって誰?」とご存知ない方にこちらも超ざっくりでご紹介させていただきますが、とんでもない経歴の方です。

大変失礼ながら、まさかの短大卒です。4年制の大学ではなく短期大学卒業という学歴から始まり、地元であるホームセンターに就職。年収240万円でレジ打ちをされていました。

ここまでは全くビジネス書を出版するような方には思えませんが、ここからがエグイんです。motoさんはホームセンター勤務の頃から本書WORKで語られるような仕事のマインド「給料はボケーっとしてたら与えられる。そんなものじゃなくて自分の創意工夫で稼ぎ出すものだ」とそんなマインドで働かれてたので、無双の大活躍。

ホームセンターのレジ打ちから始まったはずなのにそこから楽天グループの会社、上場間近のベンチャー企業、リクルートとそうそうたる会社を渡り歩きます。

30代前半で年収1000万超えを果たし、若くして営業部長クラスの仕事を任されたりなんかしちゃうんですが、さらに驚異的なのが副業です。本名でバリバリ成果を出す傍らでやっていた副業の転職ブログでも荒稼ぎ。年間で5億稼ぐは、その転職ブログを軸に会社をつくっちゃうは、その会社を上場企業に7億で売却。マジで異次元漫画みたいな成功を収めている方なんです。

いかがでしょうか?この経歴マジでヤバいですよね。「年収240万のレジ打ちから年収1000万を超える営業部長になる」そんな転職テクニック知りたくなりますよね。ブログで年間5稼ぐ副業テクニックの話聞きたくなりますよね。

今回はこんな流れで解説します。
まず最初に絶対知っておくべき大前提「あなたは株式会社だという大前提」について。

さらにそこから「ぜひ気を付けたい9割のビジネスマンが陥っている勘違い①仕事を通じて成長したい②何より数字にこだわる。これらは意識高く効率的に働こうと思っている人ほど陥りやすいこれらの勘違いに触れていきます。

あなたは株式会社だという前提

まず最初は稼ぐビジネスマンになるなら絶対に知っておきたい「あなたは株式会社だという前提」についてお伝えします。

そうなんです、私もあなたも彼も彼女も自分という株式会社なんです。「自分株式会社を経営してるんだという意識」これが圧倒的に稼ぐためには不可欠なんです。

めちゃくちゃ簡単に言えば、自分自身を会社に見立てて考えようってことです。自分のことを一つの会社だととらえてみてほしいです。そうを捉えた時、自分という会社の売上と費用、その差額から生まれる利益って何なんでしょうか?

これ難しそうで超簡単なお話です。自分を会社として見立てた時、売り上げは所属する会社からもらう。お給料費用コストは家賃とか食事代スマホ代など。あとは保険とか税金なんかも含めた出費のこと。

そしてそれらの費用を払って手元に残ったお金が自分株式会社の利益になる、と。全然難しくないですよね。で我々実はこの自分株式会社の利益をなるべく大きくするために陣頭指揮を執る、いわゆる経営者の一人なわけです。

大前提として自分株式会社の経営者視点は持っとかないといけません。自分株式会社の舵を握るのはまぎれもなく自分。他の誰も面倒を見てはくれないです。自分株式会社の経営者として自身で責任を持って利益がなるべく多くなるようにくれぐれも赤字なんかにならないようにしないといけません。

その経営者としての自覚が出てくると、今自分が所属している会社の見え方も変わるはずです。どうしても普通にサラリーマンをやってると「まあ何かあっても会社が面倒を見てれるだろう」という気持ちになってしまいます。

毎月お金をくれるまるで保護者のように会社を捉えてしまいますが、実際はお互い利益を最大化しようという会社同士、対等な関係、単なるビジネスパートナーなんです。

お互いに利用価値があるから一緒にいる。お互い価値を見いだせなければ別れるべきシビアな関係です。

とはいえ所属する会社はいきなり首にしてきたり、今までの給料返せとまでは言ってこないでしょうが、利用価値がないと判断されれば早期退職を勧められたりとか左遷とかでやめたくなるように仕向けてくることは十分にあります。

それは別に会社が俺ものってわけではありません。会社は存続するために必死なだけ。私たちが自分株式会社のお財布事情でひぃひぃ言っているのと同様に、所属する会社の方々も必死なんです。

改めて言います。私はあなたは自分株式会社を切り盛りする1人の経営者。なるべくイケてる会社にしていきましょう。その意識を持てば今の自分の問題点もはっきり見えてくるはず。

「イケてる会社ってリスクを分散するために、いろんな収入源を持ってたりするけど、そういえば自分株式会社の収入源って会社の給料だけだなぁ」と。「副業とか資産運用とかめんどくさいからやらないで済む話なんだろうか」と。

他にも「イケてる会社って投資したり、割り切って一時期赤字を掘ると決めて新しい分野に挑戦したりしてるけど、自分株式会社はそれできてるかな」と。「一旦年収が下がったとしても貴重な経験ができる会社に転職してみて、十年二十年という長期的な視点で生涯年収としてより多く稼げるような投資的な転職をしてみるべきなんじゃないだろうか」こんな視点が持てるはずです。

あとは仕事の当事者意識も変わってくるかと思います。今まではどこか他人事で、あくまで「誰かが立てた会社の仕事でしょ」と思っていたけど、実はそうじゃない。「自分株式会社のお仕事なんだ」と。「自分株式会社がビジネスパートナーである所属企業に納品している仕事なんだ。俺は試されているんだ」という感覚に変わるんじゃないでしょうか。

その結果今までやらされ仕事だと思ってたことが、自ら責任を持って創意工夫をするいわゆる主体的な仕事になっていけば、きっとあなたもmotoさんのように圧倒的に稼ぐ側のビジネスマンに変わっていくことでしょう

ということで、ここまでは「自分株式会社を経営している視点を持ちましょう」と。そうすれば「バリバリ主体的になれる」と。「これは俺の仕事だ」「これが俺の人生だ」と。

そういう主体性が生まれてくる、そんなお話をさせていただきました。

この大前提をお分かりいただければ、9割のビジネスマンが陥っている勘違い2つ①仕事を通じて成長したい②何より数字にこだわる。これらがなぜ勘違いなのかがわかってくるんじゃないでしょうか。

パッと見、結構良さげじゃないと思えるこの2つがなぜ勘違いなのか、非常に大事なポイントなのでそれぞれ解説していきます。

9割のビジネスマンが陥っている勘違い2つ

仕事を通じて成長したい

まず1つ目「仕事を通じて成長したい」という勘違いについて。

意識高く働いている人ほどよく言ってしまいがちなこのセリフですが、大きな勘違いです。というのも前半でもお伝えしましたが、会社はあくまで我々のビジネスパートナー、親ではないからです。

我々が成長するためだけにお金を与えてくれるのは親だけ。会社は我々の成長ではなく、売り上げや利益、我々が成果を出すからお金を投資してくれてるだけなんです。

実はmotoさん自身も当初はそう思えていなかったと。リクルートで出会った厳しい上司に言われて気づけたことだったと本書で語られています。

motoさんは当時、担当していたプロジェクトの目標数値をうまく達成できずにいました。会議のたびに上司から責められていたと。ただmotoさんも気合い入ったビジネスマンですから、反論するように「まだ働かせてほしい。この仕事を通して自分の成長につなげたい、つなげてみせます」と言いしました。ですがmotoさんは上司にさらに怒られてしまいます。

「勘違いするな。お前一人の成長なんかより、この部署みんなで成果を上げることが大事であって、お前の成長のためにこの部署があると思うなよ」

motoさんはそこで自身の勘違いを認めました。「優秀な起業家とかスター、サラリーマンを多く輩出するリクレートに入れば、自分も成長できそう」とか期待して入社したけどそうじゃなかったんだ。

リクルートは昔、リクルート事件っていう政治家への賄賂疑惑のせいで倒産しかけた時期がありました。そのどん底から今の優秀な人材あふれる巨大企業にまでなれたのは会社を成長の道具として扱う人じゃなくて、目の前の仕事で最高の成果を上げようと地道に積み上げた人たちが入ってたから。

あともっと生々しくいえば「この会社を潰してたまるか」とそんな気持ちで働いた人がいたからこそなんだと。motoさんが見る限り、結局リクルート社内で中心人物として仕事をガンガン回してる人っていうのは、成長したい、スキルアップしたいだの言う人より、しんどい場面でひたすら踏ん張った人たちなんだ、と。

そして、結果的にどこの会社でも通用するようなビジネススキルを身につけているのもそういう人たちなんだ、とmotoさんは気づきます。

会社の看板を使って働く以上、常に最優先事項は自分の成長なんかより、組織の成果なんだと本書でも強く主張されています。

何より数字にこだわる

続いて二つ目の勘違い「何より数字にこだわる」という勘違いについて。

これも意識が高い人ほど逆に引っかかりやすい感じですが、要は目標の数字にだけ取り憑かれるな、と。その先にある成果にこそをこだわろうよって話です。

これもまたmotoさんのリクルート時代の事例が面白いと思ったんですが、当時motoさんはリクルートの新卒就活サイト担当でした。リクナビのことですね。リクナビを担当していたのでこんなノルマ、○○大学の学生に最低でも○○パーセントの学生に登録してくれ、そんなノルマが課されていました。

ただこれが結構難しい。担当する大学の就職関連の部署に入って「マイナビじゃなくてぜひうちを、マイナビを登録するように学生さんたちに伝えてくださいよ」なんて言っても別に大学側もメリットがないので動いてくれません。

そこで、これはmotoさんじゃなくてmotoさんの先輩が講じた作戦なんですけど、こんな作戦に打って出ます。

大学の担当者に「もし学生に登録を促してくれたら、その登録してくれた学生が大手企業に入れるよう我々リクルート側がガチで就活のサポートをします」とそう提案したんです。

それはありがたいと大学側としても学生が大手企業の内定をバンバンとってくれたらそれが実績になって、それはそれで都合が良いんで、「そこまでやってくれるならリクナビに登録するよう学生さんたちに言うよ」と。

この作戦はうまくいって、その大学からのリクナビ登録数は爆増。さらに登録した学生をリクルートがはもうガッツリサポートして、大手企業にバンバン出ることに成功したと。

ハッピーエンドめでたしめでたしって話じゃなくて、ここからが面白いです。

数値的に圧倒的ともいえる実績を上げたこの先輩ですが、なんとリクルートの表彰の対象にはならなかったです。それはなぜかというと、数値としては確かに素晴らしかったんですけど、成果としては微妙だったからです。

ここでいう成果っていうのは就活生の満足度のことです。リクナビは就活生のためのサイトですから、就活生のために存在するもの。就活生あってこそを存続するサービスです。

その原点に立ち返ったとき、大学側が就職実績をアピールしたいがため、そしてそのリクエストに応えてリクルートの売上を上げるために就活生を片っ端から大手企業に入れることが本当の成果といえるだろうか?

いやそれは学生のためになってないだろうということで、表彰には至らなかったようです。

本当の成果は何か?大学ではない、ましてやリクルートではない、本当に喜ばせないといけないお客さんは誰なのかという視点を忘れて、内部事情にまみれた数字の目標だけを達成しようとすると、長期的にビジネスが立ち行かなくなってしまうんです。

例えば、今回の具体例に出てきたリクナビは大学の就職関連の部署で働いている大人たちに愛されても、その先にいる本当のお客さんである学生さんたちから嫌われてしまっては続かないサービスなんです。

これって言われてみれば非常にシンプルな話なんですが、会社から設定されるノルマ数字にはそんなシンプルなことさえ忘れさせてしまう魔力があります。

数字にこだわるのはもちろん素晴らしいことですが、それと同時に「本当の成果も達成できているか?」こんな視点も踏まえながら仕事を進められると、それこそmotoさんのような圧倒的に稼げるマインドが身につくのかも知れません。

まとめ

まとめると本書は圧倒的に稼ぐビジネスマンだけが知っている、そして9割のビジネスマンが勘違いしている働くことの本質、稼ぐことの本質が書かれた一冊でございました。

その中で私的にここが大事だなぁと思ったのが、まずあなたは株式会社だという大前提で仕事をして生きていくってことは、自分株式会社を経営することに他ならないんだと。

その意識を持てば収入源は一つでいいのか、長期的な視点で今の会社とお付き合い続けて良いのか、といった課題も見えてきますし、まるで一言、やらされ仕事感覚で働いている場合じゃないと、自分株式会社の行く末は目の前の仕事に自分がどう取り組むかにかかっている、そう気づけるんです。

そして勘違いについて、自分株式会社を経営する感覚を持つ人なら絶対陥らない勘違い2つ①仕事を通じて成長したい②何より数字にこだわる、これら2つの勘違いについても触れさせていただきました。

WORK 価値ある人材こそ生き残る

新品価格
¥1,485から
(2022/1/30 00:02時点)

タイトルとURLをコピーしました