【本要約】「人生の勝率」の高め方8選 凡人が成功する方法【土井英司】

人生のヒントはこちら

今回は土井英司さんの書かれた「人生の勝率の高め方」を解説していきます。

「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン

新品価格
¥1,386から
(2022/1/30 00:00時点)

言うまでもなく人生というのは選択の連続だ。どこに住み、何を食べ、何をして誰と付き合うのか、私たちは毎日何かを選んで生きている。

そして成功するかどうかは、何を選んだのかでほとんど決まってしまうのだ。これがこの本のメインテーマです。

例えば、イチローがお金持ちになったのは野球を選んだからという話がある。もし、イチローが野球ではなくアイスホッケーやバスケット、水泳などの競技を選んでいたら同じ努力をしていたとしても、同じ金額や名声を得ることはできなかっただろう。

ここで重要なことは、「ただがむしゃらに頑張るよりもどこで頑張るのか」を正しくを選び取ることが重要だということだ。

世の中には自分よりも頭がいい人、行動力がある人などいろんな人がいて能力に差があるが、何を選択するのかは自分次第で決められる。つまり、何の取り柄もない凡人が結果を出すための最良の方法が「選択する力」なんだ。

センターピンを倒せ

一つ目は「センターピンを倒せ」だ。

やるべきことは一つだけ。物事のセンターピンを見極めることだ。

センターピンとはボーリングのピンの一番先頭にあるピンのことだ。もうこの世全ての物事にはあのセンターピンとそうでないピンが存在している。そしてこのセンターピンを外した努力というのは無駄に終わることが多い。

ほらボーリングでボールを全力で投げても、このセンターピンを外してしまえば、ストライクを取ることはできないだろう。

逆にセンターピンさえ外さなければ、ボールが遅くてもストライクが取れてしまう。

大事なことは他のどうでもいいピンは放っておいて、センターピン一つだけを倒すことだけに集中することだ。そうすれば後ろの9本のピンは後でどうとでもなる。

イチローで言うとそのセンターピンは野球だった。これをコンビニに変えてみよう。

コンビニには接客、立地、駐車場の広さ、在庫、清潔さなどの複数のピンが存在している。この中で一番大切なコンビのセンターピンは立地の良い場所になる。立地が良ければ人が来る。他は後でどうにでもなるわけだ。

だからコンビニを開店するいう時は立地だけは外してはいけないんだ。

そして、この一番重要なポイントを押さえておくことが人生を成功に導くことになる。これを自分の今、目の前にある物事に当てはめてみるんだ。もしかしたらセンターピンとは全く違う場所で無駄な努力をしている人もいるかもしれない。

選択の失敗を努力で補うことはできない

二つ目は「選択の失敗を努力で補うことはできない」だ。

先ほど成功するにはセンターピンを抑えるという話をしました。では失敗する人、うまくいっていない人とはどういう人だと思いますか?

そう、つまりうまくいっていない人というのは、「ここさえ押さえておけば大丈夫というセンターピンをうまく抑えることができていない人」なんだ。

でも本人の努力不足っていうことはないのだろうか?

本書では「それはない」と断言している。報われないのは選択が間違っているからだと言う。簡単に言うと魚が一匹もいない場所で、朝早くから夜遅くまで釣り糸を垂らしていても魚を釣ることはできないだろう。時間とエネルギーを無駄にするだけだ。

逆に大量に魚がいる釣り場を選べば釣り糸を垂らしておくだけでバンバン釣れる、入れ食い状態だ。彼らが努力をしたから魚が捕れているわけではないだろう。

つまり、選択を間違えてしまった場合それを努力で補うことはできないということだ。選択を間違えた場合、その場で頑張るのではなくすぐに別の方向に舵をきることだ。

環境を変えろ

次は「環境を変えろ」だ。ここでは「どうすれば選ぶ能力を身につけることができるのか」を説明していく。

「選ぶ力」を身につけるには情報を集める必要がある。スマートフォンを買うときにどういうものがあって、どういう性能なのかを調べるようにまずは情報収集がものを言うんだ。

情報を集めずに行動するのは無謀だ。まずは情報を集めて、センターピンを予測してから行動するんだ。

ここまで考えることができれば、成功にかなり近づいたと言ってもいい。

では情報をどう集めるか、だ。

まずは環境を変えてみることだ。ビジネスコンサルタントである大前研一さんはこんなことを言っている。

「人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変えること。2番目は住む場所を変えること。3番目は付き合う人を変えることだ」

今までの環境があなたをつくっている。その環境にいても同じ発想しか生まれてこないだろう。友達もあなたと同じようなものを見て、同じようなことを考えているから話していても成長がないし、いい情報など入ってこないのだ。

これは仕事にも言えるが、同僚や同じ業界の人と話していてもあまり発見はない。それよりも外部の人、今まで接点がなかった人と話をすると、すごいアイディアや面白いことを知ることができるようになる。

では環境を変えるって具体的にどうすればいいのか?

環境を変える方法いろいろある。一人暮らしをしてみるとか東京に行ってみるとか。付き合っている友達と離れて面白そうなことをしている人と仲良くなるとか。

じゃないと今までの環境では今まで通りの情報しか入ってこないのだ。

海外に住んでみて考え方が変わった人たちがいるだろう。あんな風に今までの環境の中で浮かんでいる選択肢がすべてだと思っていたのに、実はもっと良い選択肢が見つかることがある。

もしかしたらそれがあなたにとってのセンターピンかもしれない。だから本当に考え方を変えたければ、住む場所や付き合う人を変えるのが一番手っ取り早い。

付き合う人を変える

次は「付き合う人を変える」だ。成功したければ成功確率の高い先頭集団と付き合うことが重要だ。その世界の第一線でやっている人たちだ。

なぜなら先頭を走っている人たちというのは、かなり山の上の方から全体像を眺めているからだ。普通の人では思い浮かばないようなチャンスや知識を持っているものだ。

「これからこうなるだろう」とか「今はこれが来ていて、あれが下火になってきている」という知識を持っている人も多い。

例えば、トップユーチューバーに「今どんなことを youtube で行ったら伸びるのか」と聞くとだいたい想像がついている場合が多い。

そういった一次情報に触れることで、今からどういう場所へ行くのかを見極めるのはとても良い方法だ。

とても有名な話として、1974年少年だった孫正義さんが当時の日本マクドナルドの社長だった藤田田さんに出会って、そこで藤田さんから「これからはコンピューターの時代が来るからコンピュータを学びなさい」と言われたエピソードはとても有名な話だ。

そこで孫さんはセンターピンをITに絞り、アメリカに行ってコンピュータを学び始めるわけだ。

しかし正直、「この人に会ってみたいな」とは思っても会えないことが多いと思う。相手はすごい人なんです。

もちろん、実際に会うことができるのであれば会うのが一番いいが、それができない場合はその人の本を読んだり、インタビューを見て情報に触れてみることだ。今だと SNSもあるし、身近にいる魅力的だなと思う人から話しかけてみるでもいいだろう。

100%成功する選択肢はない

次は「100%成功する選択肢はない」だ。

情報を集め、センターピンを見極めて行動したとしよう。だが失敗することは普通にある。それはセンターピンが間違っていたからだ。それくらいセンターピンを見極めるのは難しいことなんだ。

100%成功する選択肢はないわけだ。失敗したらどうするか?その答えは、もう一度しっかりと情報を集めて、成功する確率の高いものを選び、試行回数を増やすことだ。

失敗したらそうやってまた何度もチャレンジする、これが成功するパターンというやつだ。

例えば、まこなり社長とかがそうだ。まこなり社長は今テックキャンプというプログラミングを学べる会社を成功させているが、その前まではログというサービスを出すがあまり伸びず、その後クラスというアプリも作っていたがこれもあまり伸びなかった。

つまり、センターピンを予測して行動したがセンターピンがずれていたわけだ。私たちが見ているのは成功だけだからだ。

もう一度言うが、成功するためにはさっきも言ったが、確率が高そうなものを選び何度も挑戦することだ。ダメなら情報を集め直し、またセンターピンを予測して行動してみることだ。

選択を見送るな

次は「選択を見送るな」だ。

今の時代はインターネットで調べれば情報がありすぎる。だから何かを選ぶときに迷ってしまう人も多いだろう。しかし、絶対にやってはいけないのは選択を見送ること、つまり先延ばしにすることだ。

選ばないということは「選ばない」という選択をしているのと変わらないからだ。うだうだと悩んでいる間にも時間は流れている。結局、迷っている間に時間とチャンスを無駄にしてしまっているんだ。

ゲームで例えると、ダンジョンで道が二つに分かれているとしよう。今道の真ん中で迷うのではなく、とりあえず右に行ってみて、行き止まりだったら戻ってきて左に行ったほうが結果的に早いというわけだ。

それだけじゃない。人は結論を先延ばしにしたら、自信を失ってしまう。「結局俺は何も選んで来なかったな」という自信喪失が一番ダメージがでかい。だから自信を失わないためにも選択において大事なのは、「正しさよりも早さ」だ。

情報を集めて結論を出したら、とりあえず正しいか分からなくてもひとまずやってみる。やってみれば正しいか間違いなのかの答えが出る。そして、間違いに気づいたら速攻でやり直すことだ。

10回に1回くらいの確率でうまくいったらいいや、くらいの感覚で選び直し続ける。そのスピードが成功に導くのだ。

決断する時は損得勘定をやめてみる

次は「決断する時は損得勘定をやめてみる」だ。

とは言ってもチャンスを見つけられても、行動できない人もいることだろう。1%でも失敗する可能性があるのならやりたくないという人も多い。

人は得することよりも損することに対して敏感だ。例えば海外旅行とかで、もし旅行中に窃盗にあったり、拉致されたらどうしようとか考えて旅行にいけない人が本当にいるのだ。

失敗したらどうしようと考えると人は行動できなくなってしまう。ずっと先送りの人生だ。なぜならこの世の中、何を決断するにしても失敗はつきものだからだ。

そこで何かを決断する時は、損得で考えるのを止める方がいいだろう。

損得で考えるのではなく、「たとえ損しても人に話せる、滅多にない体験ができるな」と考えてみることだ。そして損得で考えずに決めていたルールに従って実行するというのが成功している人に共通する考え方なんだ。

簡単なところで言うと、株なんかは逆張りしないと儲からないわけだ。株が下がったら買って、株が上がったら売る。もちろんそんなことはみんな知っているんだけど、株が下がったときに資産が減っていく恐怖に耐えられなくなって、感情的に行動してしまうと必ず損をするようにできているんだ。

だからこそ損得を捨ててルールを決めて行動することだ。

とはいっても闇雲に行動しろってことじゃない。情報を集めて、自分が思う筋の良い選択肢を思い切って選んで行動しろってことだ。

本を読め

最後は「本を読め」だ。

センターピンを見極める情報を手に入れるとき、人に会いたくてもコミュ障で自分の身の周りに誰もいない場合は本から情報を手に入れると良いだろう。

友達と遊び回っていたら本を読む時間なんて取れない。一人で過ごす人の方は本を読む時間を取ることができるし、本を読むことで知見や語彙力、文章力が向上するだろう。

この世の中には文章を読むことができない人が驚くほど多いのだ。だからこそ本を読めるだけでかなり上位に入っていけるだろう。特に読むべきなのが「時代を超えて読まれつつ受けている本」だ。

例えば「金持ち父さん貧乏父さん」というお金の本は1997年に発売されたんだが、今でも現役バリバリで読まれ続けている。

それはなぜか?本質だからだ。

要はお金を増やすためのセンターピンがこの本には書かれているわけだ。

本は安いし、もうこのように存在していない人から色んなことを教えてもらえる最高の自己投資だ。

まとめ

  1. センターピンが何かを知りそれだけを狙え
  2. 選択の失敗を努力で補うことはできない
  3. 人生を変えたければ環境を変えること
  4. 成功確率の高い先頭集団と付き合うこと
  5. 100%成功する選択肢はないから失敗しても挑み続けること
  6. 選択を見送るな
  7. 選ばないということは選ばないという選択をしているのと同じ
  8. 損得勘定を止めてレアな経験を選ぶ
  9. 黙って本を読め

「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン

新品価格
¥1,386から
(2022/1/30 00:00時点)

タイトルとURLをコピーしました