今回はハーバード教育大学院研究者であるトット・ローズさんとオギ・オーガスさんが共著で書かれた「Dark Horse」を解説していきます。
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この本は一言で言うと Dark Horse になって最高の人生を送る方法を教えてくれる本です。 (Dark Horse :まさかこの人が?って人が活躍したりすること)
この本の著者によると、これからの時代で成功するためには Dark Horse になることがカギなんだそうだ。
でも Dark Horse って簡単になれるもんなんでしょうか?どうしても奇跡の活躍みたいなイメージがありますよね。
再現性がないように見えるが、実は Dark Horse になるための考え方というのがあるんだ。今回の記事を最後まで見れば、 Dark Horse になるための考え方を知り、成功を手にできるだろう。
今までの成功法則は通用しない
一つ目は「今までの成功法則はもう通用しない」というお話です。
あなたは成功者と聞いた時、どんな人をイメージしますか?
一流企業に勤めて、タワマンに住んで、高級外車を乗り回している人が多くの人が思う成功者のイメージだろう。
確かにそれは誰がどう見ても成功者です。ではそういう人達はどうやって今の成功を掴んだと思いますか?
おそらくは、一流企業に就職するために小さい頃からたくさん勉強してきたんでしょう。そのように最初に一流企業に入るというようなゴールを設定して、それに向かってひたむきに努力し続けるのが従来の成功法則なんです。
従来の成功法則はこれからは通用しない。そもそも従来の成功法則はみんなの目指す場所が大体一緒だったからこそ成り立っていたんだ。しかし、現代では理想の生活は個人によって全く異なる。今はバリバリ働きたい人もいれば、最低限働いてのんびり暮らしたい人もいるだろう。
そんな時代で幸せになるためには、人それぞれの自分なりの成功法則が必要になる。そこで登場するのが Dark Horse なんだ。
Dark Horse になる人は理想の仕事を求めてフラフラと回り道をし続ける。その中で見つかった自分にピッタリの仕事で突然大活躍を始めるんだ。
ここからは Dark Horse になるための具体的な方法を解説していく。
自分の中の違和感を放置しない
次は「自分の中の違和感を放置しない」だ。
あなたは今の仕事が楽しいですか?そう言われると「別に楽しくはない」と思う人は、「じゃあ何でその職場で働き続けているのか」自問してみてください。
「特段大きな不満もないから?」「給料はそんなに高くないけど食べていくには困らないから?」あなたのように仕事に違和感を感じながらもずっと働き続ける人は多いだろう。
しかし、Dark Horse になる人たちは今の仕事に違和感を感じたらすぐに環境を変えてしまう。
この本に出てくる著名なフラワーアーティストは、過去に航空会社の乗務員、英語教師、カジノのディーラー、広告会社の契約社員、フリーランスのデザイナーなど、何回も転職を重ねていたそうだ。
様々な職業を経験した彼女だが、どの職場でもなんか違うと違和感を感じていたみたいだ。しかし、ある日ひょんなことから彼女のもとにフラワーアレンジメントをしてほしいという依頼が舞い込む。これが大きな転機になったんだ。
花に関する経験は一切なかった彼女だが、フラワーアレンジメントの仕事に取り掛かると「見つけた!これだ」と直感したそうだ。
彼女は自分の中にある違和感を放置せず、しっくりとくる場所を求め続けた結果、天職に出会えたと言える。
自分が好きなことを見つける
次は「自分が好きなこと見つける」だ。
「あなたは何をしている時に楽しいと感じますか?」
急に「好きなことは何」と聞かれても次々と答えられる人は少ないかもしれない。それくらい自分が好きなことを把握するのは意外と難しいものなんだ。
だが成功を手にするために自分が好きなことをしておくのは必要不可欠だ。好きなことを仕事に関連付けることができれば、勝手に作業に没頭していく。そうすればいつのまにか周りの人たちから抜きん出て、大きな成果をあげられるだろう。
確かに、好きなことだったらいくらやっても苦になりませんもんね。
ただ、頭で考えても好きなことは見つかりにくい。考えるよりもとりあえずいろんなことに手を出してみるのがお勧めだ。
そして何かをしている時に「今楽しいかも」と思えたら忘れないようにメモしておくといい。好きなものが増えれば増えるほど、より成功を手にしやすくなるだろう。
好きなことを組み合わせる
次は「好きなことを組み合わせる」だ。
自分の好きなことがいくつか見つかったら、それらを組み合わせて仕事にするとうまくいく。ここでは具体例として本書で紹介されている男性の事例を見てみよう。
彼はとにかく物体をきっちりと並べる事が好きだったらしい。語られている絵画が斜めだったりするとまっすぐになるまで調整せずにはいられなかったみたいだ。
そんな彼は電気工事の技師になり、小さな半導体チップを正確に配列する仕事に就いた。きっちり好きの彼にとってはたまらない作業で、すぐに大きな成果をあげたそうだ。
その後彼は管理職になる。しかし、技師の仕事とは違って事務所で部下の管理をするのはちっとも面白くなかったようだ。
その時、彼はきっちり並べること以外にも、手を使って作業することや、自分一人で作業することが好きだったことに気づいたんだ。
そこで彼は会社を辞めて自分で家具の修理業を始めた。家具を修理するときのコツは、壊れた部分を元の状態へきっちり復元することにある。きっちり好きの彼の性に合っていたようだ。
修理は手作業だし、自分一人でできるところも気に入っていたみたいだ。
彼のように好きなことを組み合わせれば、自分にぴったりの仕事が見つかるんだ。
自分にあった選択を探し出す
次は「自分に合った選択を探し出す」だ。
「あなたは今までの人生で重大な選択をしたことがありますか?」
この本の定義では「選択」は能動的な行為で、「指定」は受動的な行為だとしている。分かりやすく晩御飯を例にしよう。
レストランに行ってメニューから料理を選ぶのが「指定」。そしてスーパーにある食材から自由に作る料理を決めるのが「選択」だ。
仕事を決める時にもリクルートサイトに求人情報が出ている中から「指定」しているだけのことが多い。世の中にはリクルートサイトに出ていない仕事が山ほどあるはずなのに。
自分が好きなことを仕事にしようと思ったらリクルートサイトから就職先を「指定」していてもなかなか見つからないだろう。むしろ世の中のありとあらゆる仕事の中から「選択」をしなければ、理想の仕事にはたどり着けない。
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フィットするかどうかで判断する
次は「フィットするかどうかで判断する」という話。
Dark Horse になる人たちは、人生の選択をする時に成功する確率をあまり考えない。
例えば公務員の友達からフリーランスのプログラマーになろうと思っているという相談を受けた時、あなたならどんなアドバイスをしますか?
「そんなのもったいない公務員なら将来も安泰なのにわざわざ不安定なフリーランスになることないよ」って大半の人は言うと思います。公務員とフリーランスのどちらの成功確率が高いかという視点で考えるだろう。
でも、Dark Horse になる人達は違う。彼や彼女らは成功確率よりも自分にフィットするかどうかで判断しているんだ。
もう一度先ほどの公務員の友達の例で見てみよう。転職したがっているということは、彼自身は自分には公務員は合っていないと考えているのではないだろうか。すでにモチベーションがなくなっている仕事でこれから先成功を収めるのは不可能だ。
であればもっと自分に合っていると思える仕事に転職し、高いモチベーションを保ちながら仕事をしていた方が成果が出せるのではないだろうか。
このようにDark Horse になる人たちは成功確率は考えず、自分にフィットしている仕事を選択して成功を手にするんだ。
自分に合った戦略を見つける
次は「自分に合った戦略を見つける」だ。
自分にフィットした仕事に就くことができたら、次はそこでどうやって成功を収めるか考える必要がある。
ここで注意して欲しいのが、「誰もが成功できる万能戦略なんてない」ということだ。
例えば、プロ野球選手として成功するための戦略はイチローさんと松井秀喜さんでは違ってくるだろう。ヒットを量産するタイプのイチローさんと、ホームランバッタータイプの松井さんではトレーニング方法も変わってきそうですよね。
自分の強みを理解して、それに合った戦略を見つけることが大切なんだ。
でも自分に合った戦略ってどうやって見つけたらいいんでしょうか?
それはもうトライアンドエラーを繰り返すしかない。先ほど出てきたイチローさんはあまりウエイトトレーニングをしないことで有名だ。しかし、プロ野球選手になった当初はガンガン筋トレをしていたみたいだ。だが何年目かに筋肉が大きくなりすぎると体のキレが落ちることに気がついてから、あんまりウエイトトレーニングはしなくなったらしい。
あのイチローさんでさえ失敗しながら自分に合った戦略を探していたんだ。成功を掴むためにトライアンドエラーは欠かせないものだと言える。
目の前のことに集中する
最後は「目の前のことに集中する」だ。
あなたは受験生の時、友達に「1日何時間勉強してる?」と聞いた経験はないですか?だか友達と同じ時間勉強したとしても、絶対大学に合格できるわけではないだろう。人それぞれ元々の学力もあるでしょうし。
何か成果を上げようと思って努力する時、上達のペースは個人によって全く異なる。だからどれほどの努力が必要かと考えるのは無駄なんだ。
それよりも大切なのは目の前のことに集中することだ。この記事ではDark Horse となって活躍するために自分が好きなことを仕事にして、自分に合った戦略を模索していくことが大切だと話した。
自分なりの成功戦略が見つかったら、あとは余計なことを考えずにそれだけに集中してほしい。もしかしたら努力している中で「今の方法は間違っているかも」と感じることがあるかもしれない。そしたら他の戦略を探してきて、今度はそれに集中するだけだ。
トライアンドエラーを繰り返すうちにきっと成功を掴むことができるだろう。
まとめ
- 今までの成功法則はもう通用しない
- 自分の中の違和感を放置しない
- 自分が好きなことを見つける
- 好きなことを組み合わせる
- 自分に合った選択を探し出す
- フィットするかどうかで判断する
- 自分に合った戦略を見つける
- 目の前のことに集中する
Dark Horse になるためには一つの会社に務めあげて、だんだんと出世していくみたいなこれまでの常識にとらわれていてはいけない。今の環境に違和感を感じたら、「自分が好きなことは何か」と自問し、それを仕事にできないか考えてみよう。
そして、自分にピッタリの仕事が見つかったら、そこで成功するための戦略を立て、ひたむきに努力を重ねればきっと充実した生活を手に入れられるはずだ。
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