【読んで幸せになろう】「科学的に幸せになれる脳磨き」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】

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今回は岩崎一郎さんの「科学的に幸せになれる脳磨き 人生の豊かさを決める島皮質の鍛え方」を要約していきます。

科学的に幸せになれる脳磨き

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さて、いきなりなんですがみなさま皆さんは幸せになりたいと思いますか?

もちろん思いますよね。私だって幸せになりたいと思って毎日生きております。そんな私たちにぴったりの一冊が本書でございます。

本書は「科学的な裏付けのある幸せになれる方法」が書かれております。先に結論を言ってしまうと幸せになれる科学的な方法とはずばり、「脳を磨くこと」でございます。

脳を磨くことで、人は豊かに幸せに生きられます。そして経済的な安定や豊かさ、自分の仕事に対する誇り、働きがい、共に生きていく仲間や家族、健康、そして生きがいなどを手に入れることが出来るんです。

そうは言っても、脳を磨くと言われてもピンときませんよね。しかし職人が経験を積んでいくことで腕を磨いていくのと同じように、特定の脳の使い方を続けていくことで脳は磨くことができるんです。

本書では脳磨きとしてその方法がまとめられているんですね。筆者は25年にわたりノースウェスタン大学医学部など欧米を中心に、世界最先端の医学の科学研究に従事してきた人物であります。

実は脳科学では「どうすれば豊かな人生を送ることができるのか」、「人が幸せになるとはどういうことか」、といった人間にとって重要な課題に1970年代から挑んでいるんです。

すでに50年の脳科学研究が蓄積されているんです。本書はそれらの研究を紐解き、具体的な手段に落とし込んで、私たちが今よりもっと豊かに生きるための方法論としてまとめてくれております。

さて脳の研究が進むにつれ、ある脳の部位がその人が幸せで豊かに生きられるかどうかに関係しているということがわかったんです。

その部位の名前は島皮質でございます。

聞いたことがないかもしれませんが、まあこれは脳の一部と思ってください。脳を磨くとは、この島皮質を鍛えて脳全体をバランスよく協調的に働かせるようにすることなんです。

私たちが幸せになれるかどうかのカギはこの島皮質を鍛えることにあるんですね。筋トレのようにこの島皮質を鍛えれば、僕らは簡単に幸福になれる、それが脳科学の答えなんです。

ではさっそくその具体的な方法論について踏み込んでいきましょう。

AWE(オウ)体験で幸せになる

さて皆様の中には脳磨きというと、「結局脳を鍛えるんだから、なかなかそれって大変なんじゃない?」「忍耐が必要なんじゃないの?」と思っている人がいるかも知れません。

ですからまず簡単にできるにもかかわらず、圧倒的な効果があるオウ体験というものについて解説していきたいと思います。

みなさんは登山やキャンプあるいは海水浴などに行った先で、大きな自然に圧倒されたという経験はありませんか?

大草原や大海原、あるいは星空など目の前に広がる大自然に心が大きく動くような経験でございます。実はこのような経験が脳にとって大きなプラスになる場合が多いということがわかってきております。

脳科学の世界では大自然や大宇宙に接して、「自分はなんてちっぽけな存在なんだろう」と感じるような経験のことをオウ体験と呼んでいるんです。

そしてこのオウ体験をしている人は脳が活性化し、世の中のため、他者のためとなることをしようとする志が生まれやすくなることをはじめ、他にも様々なメリットがもたらされるということがわかっているんですよ。

要するに皆様、圧倒的な自然の前で「自分はちっぽけだな」とちっぽけな自分を感じる時に脳は活性化するということが多くの研究によって分かっているということです。

例えばカナダトロント大学の研究では、オウ体験をすると自分のエゴが小さくなり、謙虚な気持ちが起こるということがわかっているんです。さらに前向きになり、誰かの為、世の中のために役立ちたいと思うようになり、その結果自分の人生の目的や志が見えてくるということもわかっているんです。

俺は誰かのため、世の中のためにこのように役立ちたい。そしてそれが俺の志なんだといった感じでね。このオウ体験をすることによって自分の人生で本当にやりたいことが見えてくるということがわかっているんです。自分が何をしたらいいのかわからないという人はぜひオウ体験をしてみてはいかがでしょうか。

さらに中国広州大学の研究によると、オウ体験で未来の時間感覚を持てるようになるということがわかっているんです。

未来の時間の感覚が持てるというのは、未来を単なる時間経過した先にあるものと捉えるんじゃなくて、自分が生きている今と同じような感覚と捉えるということでございます。未来も今と同じように価値があるんだと実感することでございます。

さらにをオウ体験すると、インターロイキンシックスの濃度が下がり、寿命が延びるということがわかっております。このインターロイキンシックスは体が慢性的な炎症を起こしている時に行っているもので、慢性的な炎症は人の寿命を縮めてしまいます。

オウ体験するとこの濃度が下がって、身体に良く寿命を延ばすことにつながるわけです。さらに単純にオウ体験をすると幸福感が高まるということも分かっております。

何か辛いことがあったり、心が晴れないときはぜひをオウ体験して幸福感を高め、傷ついた心を癒してあげてください。

ここまででオウ体験のメリットを散々語ってきたわけなんですが、みなさまの中には「自分はそんな簡単に大自然に触れられるような環境にいまいないんだよ」と「近くに大自然なんかねーよ」と思われる方がいると思うんです。

もちろん大自然に直接触れていただくことが最も効果が高いのは間違いないんですが、実は大自然の広大さや美しさが感じられる動画を見ることでもこの大体験ができるということが分かっております。安心してくださいませ。

大自然の美しさ、広大さを少しでも感じられたらそれは一種のオウ体験でございます。ですからそのような大自然の動画を大画面にして、家でオウ体験をするというのもいよいでしょう。

利他の心を持つことで幸せになる

それでは2つ目の「利他の心を持つことで幸せになる」について解説していきましょう。

さて、まずこの「利他の心」とは一体何なのでしょうか?

「まずは自分」と考えるのではなく、「まずは他者のこと」を考え、人の役に立てることはないか、人を喜ばせることはできないか、など考える。これが利他の心を持つということでございます。

利他の心を持つことは、脳を磨くことにつながります。利他の心を持てば、脳内のエゴを取り除き、脳はバランスよく活性化します。

ではなぜこの利他の心を持つことが、幸せに生きることにつながるのかということを脳科学的に見ていきましょう。

まず押さえてほしいのは、共感に基づく利他の行動が重要なんだということでございます。

僕らが他人のために何かをしようとするとき、共感に基づくものとそうでないものに分かれるんです。共感に基づくものとは、純粋に相手を思いやって行うもの。例えば友人が悲しんでいたらその気持ちに共感し、友人と一緒に酒を飲んで愚痴を聞いてやるとかいったことになります。

一方共感をもとにしない利他の行動とは、何かをしてくれたお礼として何かをしてあげること、あるいは見返りを期待して何かをしてあげるような行動でございます。

幸せに生きることに繋がるのは共感に基づいた利他の行動だけということを絶対に覚えておいて欲しいんです。見返りを求めて損得勘定でやる利他の行動は効果がないので注意してください。

ではこの共感に基づく利他の行動をしているとき、私たちの脳はどのようになっているのでしょうか?

スイスチューリヒ大学の研究によると、共感に基づく利他的な行動をした人は脳内で、島皮質と前帯状、線条体という三つの部分が同時に発火していたんです。

島皮質を鍛えれば幸せになれるということをこれまで何度も言ってきました。そして共感に基づく利他行動をすると、島皮質が活性化していたんです。島皮質が活性化しているから、共感に基づく利他行動をすると幸福になれるということでございます。

さらに良い利他行動というのは、私たちにすぐにメリットをもたらしてくれるんです。

ある研究ではリーダー的な人は、困っている人の感情や感覚を受け取って共感し、その人を助けることで脳の報酬系が活発になるということを明らかにしました。

報酬型とは簡単に言えば脳の中の快楽に関わる分野で、心地よい刺激や行動があると活性化され、快感をもたらすドーパミンの分泌を増やします。

例えばあなたが電車で席を譲った時、「ありがとうございます」と感謝されると気分が良くなりますが、それはこのためです。

つまり他者の気持ちに共感できると人を助ける行為が快楽になるんですね。ちょっと言葉を選ばずに言うと、共感に基づく利他行動をすると、僕らの脳ではドーパミンが分泌され、「気持いい」ってなるわけでございます。

利他行動でドーパミンが出て、僕らはすぐに気持ち良く幸せになれるわけです。

さてこれまでで、何で他人のために行動すると幸せになれるのかということを脳科学的に見てきました。それは他人のために行動すると島皮質が活性化するからであり、さらにドーパミンが出るからでございました。

そしてでこれだけでなく、人に何かをしてあげた時の幸福感は長続きするということもわかっているんです。私たちは人に何かをしてもらった時と人に何かをしてあげた時、このどちらにも幸せを感じるということがわかっているんです。

しかし、人に何かしてもらった時の幸福感は、プレッシャーやストレスに簡単に打ち消されてしまうということが分かりました。

一方で人に何かをしてあげた時の幸福感は、たとえプレッシャーやストレスを感じることがあってもなくならないということがわかったんです。

つまり、「人に何かをしてあげること」や「人の幸せを思いやること」というのは、自分の幸福感を長続きさせる効果があるということがわかっているんですよ。

誰かのために共感して行動してあげることというのは、簡単に僕たちを幸せにしてくれるわけです。

前向きになることで幸せになる

それでは3つ目の「前向きになることで幸せになる」について解説していきましょう。

さて最後に前向きになることが持つ魅力について解説していきたいと思います。よく自己啓発書などで「物事をポジティブに捉えると人生はうまくいくんだぜ」と言ったセリフを聞いたことがあると思うんですよ。

実はあのセリフ脳科学的に正しいということが分かっております。その理由を簡単に申し上げるならば、気持ちが前向きだと脳は活性化され、脳全体が働きやすくなるためであります。

普段から前向きな気持ちを持っていれば、脳はよく機能してくれるので何か大変なことが起きても、それをうまく回避できたり、新しいアイディアが湧いたりしてうまく乗り超えることができます。

さらに前向きになると、視野が広がり、気づきが高まるということもわかっているんです。さらに当たり前ですが、前向きの姿勢が身についている人は、後ろ向きの姿勢で過ごしている人に比べて幸福感が増します。

ですから今までの自分がネガティブだったとしても、前向きの姿勢を取り入れることで、もっと言うならば前向きに考える脳の回路を鍛えることで、私たちはポジティブな思考を持つことができるんです。

しかしそうは言ってみたもののポジティブになることがなかなか難しいということも事実なんです。なぜならば人間にはもともとネガティブなものに反応しやすい性質があるからです。

人間の脳には危険なものと、自分にとって良くないものをキャッチしたり、物事を悪く捉えようとしたりするネガティブバイアスと言われるものが備わっております。

人のあらを探したり、ネットのマイナス評価を気にしてしまうのはこのネガティブバイアスのせいなんですね。ですから僕らの脳はもともとネガティブバイアスがあるんだから意識して前向きになる脳の回路を鍛えようという姿勢が大事になってくるんです。

ポジティブになることは確かに難しいことでもあります。そこでどうすればポジティブになれるのかというコツを押さえておくことが重要になります。

過去の経験で気持ちが前向きになったときのことを思い出す

まず紹介したい、自然と前向きになるコツは「過去の経験で気持ちが前向きになったときのことを思い出す」というものでございます。

研究によると、過去の成功体験を思い出してもらい、自分はできるんだという前向きな気持ちを高めたグループの学生は、過去の成功体験を思い出さなかったグループに比べて前向きになり、35%も脳機能が高くなっているということが分かりました。

ですからネガティブな感情にさらわれそうになった時は、過去の経験で気持ちが前向きになったときのことを思い出して、その時の気持ちを感じてください。

ポジティブな言葉がけをする

次に紹介したい自然と前向きになるコツは「ポジティブな言葉がけをする」というものです。ポジティブな言葉がけは脳全体を活性化するということがわかっているからです。

ある研究ではポジティブな言葉を投げかけられた場合、まず脳のアクセルが活動し、そして脳全体が活性化いたしました。それに対してネガティブな言葉の場合、脳のアクセルはあまり活性化が起こりませんでした。さらにネガティブな言葉がけを続けると脳のブレーキが強く活性化し始め、気持ちが後ろ向きになってしまったんです。

私たちは言語によって思考し、言語の影響を受けております。ポジティブな言葉がけをするというのは非常に簡単で子供だましのように思うかもしれませんが、ポジティブな言葉がけに対して脳はしっかりと反応するんです。

自然と前向きになりたければ、まずはポジティブな言葉を使う、自分にポジティブな言葉を語りかけてあげる、他人にポジティブな言葉をかけるということを意識してみてほしいんです。

小さくてもできたことに目を向ける

では次に紹介したい自然と前向きになるコツは「小さくてもできたことに目を向ける」というものでございます。

ある研究によると、「何かをやろう」「何かを続けよう」というとき、未来に向かうエネルギーを起こすには、小さく些細なことだとしてもポジティブなことに意識を向けることが大切だということがわかったんです。

私たちは自分のことにしても、他人のことにしても、ネガティブバイアスのために、ついできないことに目を向けてしまいがちなんです。しかし前向きになって次につながるエネルギーを補給するためには、どんな些細なことでもいいので、「できたこと」「今できていること」に注目するのが良いんです。

ですから自然に前向きになりたければ、小さくてもできたことに目を向けることが重要になってきます。

まとめ

  1. オウ体験で幸せになれるということ
  2. 利他の心を持つことで幸せになれるということ
  3. 前向きになることで幸せになることができる

と解説してきました。さて皆様いかがでしたでしょうか?

今回解説した前向きになることで幸せになれるというのは他にも様々な本で論じられているのでその信頼性は高く、ポジティブでいることのメリットは計り知れません。

ですので今回紹介したポジティブになれるコツを使ってみたり、または興味のあるポジティブ心理学の本を一冊読むことによって、できるだけ前向きであるようにしましょう下のリンクから購入できます。

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