そうだったのか!仕事にやりがいを感じない原因・トップ3

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みなさんはどうでしょうか?仕事にやりがいや熱意を感じているでしょうか?

「俺仕事大好きなんだよね」「もうほんと生きがい」なんて方はそんなにいないと思います。「仕事は面白くない」「仕方がないから働いている」という方も少なくないのではないでしょうか?

でもこれってつらいですよね?

人生の中で最も多くの時間を投じるものが仕事ですからね。もしもそこがつまらない時間、我慢の時間だとしたらこんなに過酷なことはない。ちなみに世界139カ国を対象にした大規模調査によると、日本人で仕事に熱意を感じている人はたったの6%。やる気がないと答えた人は70%で、139カ国中132位。

日本は労働条件も労働環境も世界トップクラスなのに132位。「もうちょっと給料が高かったら仕事も楽しくなるのに」「好きなことを仕事にできればもっと頑張れるのに」

ところがこれらはどちらも間違い。給料の高さと仕事の満足度には相関関係がほとんどないということが大規模な研究でわかっています。給料が上がったからといって仕事を好きになるわけではないんですね。

あと好きを仕事にしたとしても、多くの人が5年以内に情熱を失ってしまいます。何故かといえばどんな仕事も結局は作業の連続だから。もっと楽しいものだと思ってたのにと幻滅してしまうわけです。

給料が上がってもダメ、好きを仕事にしてもダメ。ではどうしたら仕事にやりがいを持てるのか?どうしたら仕事が楽しくなるのか?

というわけで今回は仕事にやりがいを感じない原因 top 3をご紹介させていただきます。

仕事にやりがいを感じない原因その第3位は「ジョブクラフティングしていない」

ジョブクラフティングとは仕事のモチベーションを上げる手法で、今では厚生労働省もその重要性を指摘しています。

ではジョブクラフティングとはどのようなものか?わかりやすいお話があるのでご紹介させてください。

3人のレンガ職人
ある人が建築現場の作業員に質問をしました。
あなたは何をしているのですか?
レンガを積んでるだけだよ

あなたは何をしているのですか?
金を稼いでるんだ

あなたは何をしているのですか?
美しい大聖堂を作ってるんだ、これが完成すれば多くの人が救われるのさ



お分かりいただけたと思いますが、仕事に対する考え方はざっくり分けると2つ。

仕事はお金を稼ぐための作業と考えている。これがライスワーク。食うために働くということですね。もう一つが仕事そのものに意義を感じている。これがライフワーク。

お金のためにというライスワークで働くとだんだん仕事がつらくなるんです。やる気がなくなってくるんです。というのは脳みそにとって最も重要な仕事はエネルギーを節約することだから。

動物園を思い出してもらうとわかりやすいのですが、ライオンもカンガルーもダラダラしていますよね。なぜダラダラしているのかというと、エネルギーを節約するため脳は同じ餌の量なら動かない方が生存確率が上がると考えるんです。

そして脳内ホルモンを調節し、やる気を奪ってしまう。だからいつもダラダラしている。人間の脳味噌も全く同じ。同じ給料ならテキパキ働くより、ダラダラ働く方がエネルギーを温存できる。

同じ給料なら笑顔で働くより、無表情で働く方がエネルギーを温存できると考える。そして、脳内ホルモンを調節して人のやる気を奪ってしまう。だからライスワークだと仕事が辛くなる。

完全歩合制であれば別ですが、月給制では熱意を持って仕事をするなんてなかなかできないんです。

一方ライフワークの方はどうかというと、仕事をすること自体に価値を感じてますからね。これを心理的報酬っていうのですが、仕事をすればするほど心理的報酬が手に入る。同時に自尊心も高まってくる。だから脳がやる気になるもっと報酬が欲しいってね。

その結果、仕事にやりがいを感じるようになってくるというわけです。

誰でも最初仕事に就いた時はライスワークで始めると思います。でもどこかで仕事に意義を見つけてライフワークに切り替えていかないと、だんだん仕事がつらくなりますよ、ということですね。

ではライスワークをライフワークに切り替えるにはどうしたらいいのか?それがジョブクラフティング。

前置きが長くなってしまいましたが、ここからはジョブクラフティングの具体的なやり方。実はやり方はたくさんあるのですが、その中でも最も簡単で最も効果の高い方法がエンドユーザーの笑顔を想像すること。

エンドユーザーとは簡単に言えば、消費者、商品やサービスを使う人ですね。エンドユーザーの笑顔を創造することで、ライスワークがライフワークに変わるんです。これまたわかりやすいお話があるのでご紹介させてください。

パナソニック創設者の松下幸之助さんのお話。松下さんは出荷前の電球をつまらなそうに磨いている工員を見つけて声をかけました。

「君の仕事はええ仕事やな」

すると行員は「どこがええ仕事だ。電球を磨いているだけじゃないか」とでも言いたげな顔をしてふてくされています。松下さんは続けます。

「君の電球はな。どこで光るかあんた知ってるか?例えば子供たちがな、絵本を選んでいたとする。外が暗くなると家の中はもっと暗くなる。そうしたらどんな物語も途中で絵本を閉じなあかん。でもあんたの電球1個あるだけで子どもたちのドラマは続行や。あんたは電球を磨いてるんやないで、子どもたちの夢を磨いてるんや。子どもたちの笑いが聞こえんか?ものづくりはものを作ったらあかん。ものの先に笑顔が想像できんかったらものを作ったらあかん」

工員さんはその日の帰り道、様々な家庭に灯る電球の明かりを眺めながらにっこりとほほ笑んだとさっ、というお話。工員さんの心の変化お分かりいただけたと思いますが、エンドユーザーの笑顔が見えたときライスワークがライフワークに変わるんです。

仕事にやりがいを感じない原因その第2位は「没頭した時間が少ない」

これは簡単な話。仕事への情熱は仕事に没頭した時間に比例することがわかっています。過去に集中した時間の合計=今の情熱っていうことですね。

これは仕事だけでなくどんなことにも当てはまります。筋トレへの情熱は筋トレに没頭した時間に比例する。釣りへの情熱は釣りに没頭した時間に比例する。

どんなことでも好きだから没頭するのではなく、没頭するから好きになるんですね。この原理さえ分かってしまえば、仕事を好きになるのも簡単。集中して一心不乱に取り組めばいいだけですからね。そうすればだんだん仕事を好きになります。

簡単でしょ?えっ簡単じゃない?そうですよね。

仕事は基本的に単調な作業が多いですからね。筋トレや釣りのように集中して取り組むのは至難の技。ではどうすればいいのか、どうすれば単調な仕事に没頭できるのか?いい方法があるんです。

それがタイムプレッシャー法。

やり方は簡単で制限時間と目標を設定する。例えば「11時までにここまで入力するぞ」「昼までに10個作るぞ」「上司に5時までに終わらせてくれと言われた時でも、よし4時までに終わらせてやる」みたいに制限時間と目標を自分で設定する。

これがタイムプレッシャー法。

ホリエモンこと堀江貴文さんはゼロという本の中でこのようなことを語っています。

拘置所で最初に与えられた仕事は無地の紙袋をひたすら折っていく作業だった。与えられたノルマは1日50個。たったの50個と思っていたのに時間内にノルマを達成するのもギリギリだった。どうすればもっと速く、もっとうまく折ることができるのか手順にどんな無駄があるのか、自分なりに創意工夫を凝らしていった。その結果3日後には79個折ることができた。初日の1.5倍を上回るペースだ。単純に楽しいし、うれしい」

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これがまさにタイムプレッシャー法。あくまで自己新記録との戦いです誰からも褒められません。

でもタイムプレッシャー法を使えば、単調な仕事でも没頭できます。達成感や成長の実感も感じられるのでドーパミンが大量に分泌されて、仕事に対するモチベーションも高まります。

成長を重ねて、他の人ができないことをできるようになれば、「君がいてくれてよかった」「君に辞めてもらっては困る」と言われる時がきっと来る。ここまでくればどんな職種でもどんな作業であっても楽しくなるはずです。

タイムプレッシャー法は「仕事がつまらない」「身が入らない」っていう方には特にオススメ。没頭する時間を積み重ねていけば、いつか必ず「今の仕事嫌いじゃないですよ」って言える自分に出会えると思いますよ。

仕事にやりがいを感じない原因その第1位「雑談が少ない」

ポジティブ心理学では、人生の幸福度を上げる最も重要な要素は、良好な人間関係と言っていますが、人生だけでなく仕事でも同じ。結局は人間関係なんです。

でもこれ考えてみれば当たり前のことで、嫌いな人と行く旅行より、大好きな人とする仕事のほうが楽しいですよね。人間にとって何をするかよりも、誰とするかの方がはるかに大事なんです。

そして良好な人間関係を作る唯一の方法が雑談。雑談とは必要な話ではなく、どうでもいい話。「駅前のパン屋さん行った?」「ハムスター買っちゃった」みたいなね。

職場の場合、普通に雑談をしていれば約1年で友達になることが心理学の研究でわかっています。さらに友達に悩み相談をすることで親友へと発展していくこともわかっています。

では職場に友達がいると、どれくらい仕事をする気になれるのか?500万人を対象にした大規模研究ですが、職場に3人の友達がいれば給料への満足度が2倍になる。こんなに楽しい職場なら今の給料で大満足と思えるっていうことですね。

さらに職場に親友と呼べる人が1人でもいれば、仕事のモチベーションが7倍にもなる。

マジかと言いたくなるようなレベルの数値ですが、共に働く仲間がいるというだけで仕事の楽しさやモチベーションが劇的にアップするんですね。また普段から上司と雑談が出来ていれば、仕事でミスをしてもこっぴどく怒られることが少なくなります。

そういう意味でもやる気を失わずに済みますよね。さきほども言いましたが良好な人間関係を作る唯一の方法は雑談。雑談を増やすというたった一つの努力で、仕事がもっと楽しくてやりがいのあるものに変化していくと思いますよ。

まとめ

というわけで今回のまとめです。高田純次さんは仕事についてこんなことを言っています。「仕事が楽しくない時は楽しくするしかないんじゃないかな?どうするかはわからないけど」

ではどうすれば楽しくなるのか?ゲーテはこう言います「自分が好む仕事をすることではなく、自分のやっている仕事を好きになることだ」

では自分の仕事を好きになるにはどうしたらいいのか?それが今回ご紹介しましたこの3つ。

  1. エンドユーザーの笑顔を時々想像するとライスワークがライフワークに変わります
  2. タイムプレッシャー法で没頭する時間を増やすと仕事への情熱が高まります
  3. 雑談を増やして良好な人間関係を作ると、職場を好きになりモチベーションが高まります

どれもシンプルな方法ですが、この3つが出来ていれば職種や給料に関係なく仕事が楽しくなると思います。

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