【書籍 解説】メモの魔力|みんなが知らない2種類のメモ

人生のヒントはこちら

今回は現時点で約50万部以上売れているという化け物級ベストセラー「メモの魔力」について解説します。

メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)

新品価格
¥1,317から
(2022/1/28 20:40時点)

本書を書かれたのはあの前田祐二さんです。前田祐二さんといえば早稲田大学を卒業されて、その後外資系投資銀行に入社して数年の海外勤務を経て、今ではライブ配信サービスを運営するショールーム株式会社の社長されている方。

そしてなんともかわいらしい顔をしたイケメンですし、テレビとか出てる姿見ると凄いいい人そうですし、しかも元カノが石原さとみっていう、超ド級の成功者それが前田祐二さんでございます。

その前田さんがなんでそんなに超ド級に成功することができたか?これ皆さん知りたくないですか?前田さんのビジネスマンとしての成功の秘訣は明確でして、それが本書の結論でもあり、タイトルにもある通りメモなんです。

前田さんはメモの力を信じています。メモが夢をかなえるし、メモが人生のコンパスになって我々を成功に導いてくれると語っています。

メモには2種類ある

いやいや待ってくれと俺だってメモぐらいはしていると、ちょこちょこメモしてるけど全然成功してないし、と思われる方いらっしゃるかもしれません。この言葉を聞いてください「我々はメモをしているようで本当の意味でのメモはできてないんです

メモしているようでメモできてない、なんじゃそれと思われるかもしれないのでより詳しく解説していきます。まず前提してメモは大きく2種類に分けられます記録のメモ知的生産のメモです。

記録のメモっていうのは情報や事実をそのまま切り取って保存するためのものです。これが多くの人がイメージするメモだと思います。この記録のメモっていうのも大事なんですけど、もっと大事なメモがもう一つのを知的生産のメモです

知的生産のメモというのは要はアイデアを生み出すような創造的なメモです。自分なりの視点でアイデアを生み出すようなアウトプットです。この知的生産のメモが前田さんがいう人生を変えるメモであり、その知的生産まで含めたメモをするメリット、そして具体的な方法というのが本書のメインテーマでもあります。

メモのメリット

ここで勘違いしちゃいけないのが記録のメモがダメっていうわけではありません。記録のメモはベースであってそれにプラスアルファで知的生産のメモをすべきだということです。その記録のメモと知的生産のメモこの2種類のメモを使いこなせるようになると、どんないいことがあるか本書にも書かれていますがメリット満載です。

ざっと挙げていきますと、まずシンプルに情報が頭に入りやすくなります。もしよく会話の中で相手から「話聞いてた?」とか言われちゃうなんて人はぜひメモを取るようにしてください。相手の話をメモしようと思うと自然と集中して聞くことができますし、そして体を使って大事なポイントを実際に書き込む動作を加えるだけでついつい流れていってしまいがちな情報も頭を素通りしにくくなるんです。

それからただ文字としてメモするだけじゃなくて図形、例えば丸とか四角とかあとはピラミッド型とかそういう図形を使って自分なりに分かりやすい形にまとめてメモしたりすると聞いた情報を構造化することができてさらに頭に入りやすくなります。

あとこれが本書に書いてあって非常に面白いメリットだなあと思ったんですけど相手のより深い話を聞き出せるっていうメリットです。これどういうことかというと要は相手が一生懸命メモを取られると喋ってて気持ちいいってことです。

想像してみてほしいですけど例えば自分が友達とかにこの前読んだ本が面白くてさあみたいな話をする時に普通に「へぇ」って聞かれるより「ちょっと待って」とか言ってカバンからメモ帳を出してきてメモしながら聞かれたら、それってうれしくないですか?その話す側の嬉しさ気持ちよさを利用するんです。

相手に一歩踏み込んだほかの場所ではなかなかしない話を聞き出したいと思ったらこのテクニック実践しててみてください。また普通ならメモ取る人がいないようなシチュエーションでやると一番効果があると思います。ぜひ上司とか得意先の偉い人と飲み会の時に、特にオラオラ系の人には効果抜群ですのでやってみてください。普通じゃ絶対教えてくれないような情報を聞き出すことができるかと思います。

前田さん流 メモの取り方

ということでここまででメモの重要性メリットお分かりいただけたかと思いますのでここからは本題の知的生産にまでつながる前田さん流のメモの取り方について詳しく解説していきたいとおもいます。

詳しくとは言っても細かい部分はブログの読みやすさを考え、省略しちゃってかなりざっくりと説明しますのでより詳細に知りたいという方は是非実際に本を読んでいいただきたいと思います。

メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)

新品価格
¥1,317から
(2022/1/28 20:40時点)

大枠で言えば3ステップ。①ファクトを書く②抽象化する③転用するこんな順番で進んでいきます。

ノートは見開きで使います。せせこましく書かずに大きなスペースに自由な発想を広げましょう。そして右側のページは縦の線を入れて2分割にします。これだけで準備は完了です。

そして左側のページにはファクト、つまりどこかで見聞きした客観的事実を書きます。たとえば会議であれば交わされた会話内容の大事なポイントを書いたり、SNSとかで心が動くような情報があればその情報をそのままメモするといったようなことです。そういった記録的なメモをまずは左側のページに書きます。

ここまではいつものメモと変わらないので簡単かなと思います。ここから右側のページに行くわけなんですがちょっとやることがレベルアップします。右側のページに行ったらその右側のページが縦に分割されていると思うので、その左側の方に抽象化、先ほど書いた客観的事実を抽象化した内容を書きます。この抽象化というやや難しそうな言葉についてはまた後で補足します。

そしてさらにその抽象化した内容の右側にじゃあ自分はどうするかという具体的アクションを記入する、そんな手順です。そうやってファクトを書く、そのファクトを抽象化する、そしてアクションに転用する、こんな順番で進んでいくわけなんです。

おそらく2番目の抽象化が一番難しいかなと思います。この抽象化わかりやすく言えば具体的な事実からもっといろんなことに応用できるような抽象的な法則を見つけるって言うことなんです。

まだわかりにくいと思うので具体例をお伝えしていきます。例えば宮迫さんとかローラさんとかそうそうたる芸能人が youtube に参入してますよね?例えばこれを左側に書く、ファクト、客観的事実としましょう。

そこから抽象化、もっといろんなことに応用できるような抽象的な法則を見つけるわけなんですが、たまたまかもしれないけど今挙げたタレントさんってなんか事務所といざこざがあったっていう方多いですよね。

ってことはもしかすると今挙げたようなタレントさんは事務所の大きな力を頼らない方法を模索して youtube にたどり着いたんじゃないかと、今までの時代で言えばメディアに露出するためには事務所に所属してプロデュースしてもらって事務所の看板を借りるみたいなことが絶対に必要だったわけなんですが、その必要性が薄れてきているんじゃないか?

これからは事務所といざこざがあるなしに関わらず才能あるタレントさんたちは自分で自分をプロデュースして自分自身でメディアを持つ時代になるんじゃないか?みたいな流れみたいなものが見えてくるかと思うんですが、これが抽象化です。

さらに俯瞰的に芸能界とかからも離れたかなり高い視点から見たら世の中全体の流れとして大きな組織に所属するメリットが薄れてるんじゃないか?個人個人がメディアになるという流れがこれからもっと加速するんじゃないか?みたいなレベルまで抽象化できたりもすると思います。

そこから転用ですね、じゃあ自分はどうするかを考えるとすれば、例えば私みたいなサラリーマンであれば大きな会社、安定した会社に所属するだけで得られるメリットというのは減っていくんじゃないかとか、たとえ普通のサラリーマンだとしても自分なりに発信も受信もできるメディアを何か持っておいたほうがいいんじゃないか?とかそういう自分自身の行動指針につなげるんです。

今お話した事例で言えば芸能人の youtube参入というファクトから言ってしまえばあまり関係なさそうなサラリーマンの生き方働き方みたいなところまで転用しているわけです。

いかがでしょうかなんとなく抽象化、そこからの転用。この感覚が分かっていただけたでしょうか?この部分はですね本書を解説する上で特に大事なところなのでもう一つ本書に実際書かれている具体例もお話しておきます。

実は前田さんご自身がされているショールームというビジネスも、この前田式メモ3ステップから生まれたんです。前田さんは昔バンドマンとして路上ライブをされてたみたいで、そのときに自分の歌いたい歌を歌うよりお客さんからもらったリクエストの通り歌った方がファンになってもらえるし、投げ銭お金ももらいやすい、そんな体験、事実、ファクトがあったようです。

その事実から前田さんは抽象化してアーティストがマネタイズする方法、お金を稼ぐ方法について考えました。前田さんが見出した法則はアーティストがパフォーマンスでお金を稼ごうと思った時、歌とかそういうパフォーマンスのクオリティーが高いとかそういうことよりも、実はアーティストとお客さんの双方向のコミュニケーションで生まれる絆こそが大事なんだと、その絆こそがマネタイズ、ビジネスのカギになるんじゃないかという法則を見出したんです。

その抽象化から、双方向でコミュニケーションがとれて直接お客さんからの投げ銭をアーティストがもらえるショールームっていうプラットフォームを作られた、そういうことなんです。ファクト、抽象化、転用、この3ステップを最大限活用してビジネスを生み出し、さらに成功に導いているんですよ。

いやそうは言ってもメモの書き方をちょっと変えただけでアイディアなんか出てこないよ、抽象化なんてうまくできなかったら右側のページがもったいないじゃんとか思われるかもしれませんが、その通りなんです。

だからこそこの前田式のメモには意味があるんです。右側のページがもったいない、右側だけ空白になったらなんか気持ち悪い。そのプレッシャーが我々に強制的に抽象化をさせてアイデアをもたらすんです。頭の中がどうしてもぐちゃぐちゃになってしまう思考を丁寧に整理してみたいという方はぜひ一度騙されたと思って見開きでノートを使って左側に事実、右側に抽象化した法則とそこから転用した自分のアクションを書き込んでみるという前田式メモ術を実践してみてください。

まとめ

はいということで今回はショールームの社長である前田祐二さんが書かれた「メモの魔力」について解説しました。

まとめると本書の結論はメモは人生を変える、メモは成功の秘訣なんだよというものです。メモをとりまくるメモ魔になると情報が頭を素通りせずに記憶に定着しやすくなったり、情報を構造化するのが上手くなったり、あとは相手を気持ちよくしてより深い情報を聞き出すことができる、そんな様々なメリットがあります。

それで一口にメモといってもメモには記録としてのメモと知的生産としてのメモの2種類があります。多くの人が記録のメモだけしてたりするんですが、その記録をベースにして知的生産のメモにまでつなげましょう。そのための方法はノートを見開きで使って左側に事実、右側に抽象化した法則とそれを転用したアクションを書きましょう。

すごく大事だと思うことはまずガンガンファクトをメモすること、そしてどうにか頑張ってそのファクトの先に見えるものがないか?脳みそに汗をかいてみるということなのかなと思います。これを少しずつ習慣化することから始めていくといいのかなと思ったりしました今回は以上でございます。

今回ご紹介した本のリンクも貼っておきますおすすめの本ですので気になった方はそちらもぜひチェックしてみてください。

メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)

新品価格
¥1,317から
(2022/1/28 20:40時点)

タイトルとURLをコピーしました