「人の目を気にする」原因と解決法【人生を変えよう】

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今回のテーマは人の目を気にする原因と解決法ということで、「他人の目や世間の目が気になって自分らしく生きられない」とか、「素の自分を出せない」とか「本音を言えない」っていう生きづらさ、その原因と解決法が今回のテーマです。

実は僕自身も昔はそうだったんですが、例えば「なんだか悪いからっていう理由できっぱり断れない」「友達の誘いを断れない」とか、それから「セールスの電話にうちは結構です」とか断れない。それから「言いたいことが言えない」。

あとはどう思われるかっていう理由で自分のことは話さない。「彼女はいるの?」と聞かれても「まあ」とか、それからご近所さんに「どこに就職したの?」とか聞かれても「えっとあの建築系です」とか答えを濁してしまうっていうことがありました。

それから質問もできませんでした。「そんなことも知らないの?」と言われるのが怖いから知ったような顔をしてしまうとか、店員さんに商品の質問をできないとか、そんなこんなで生きづらさを感じている人も少なくないと思います。

でも人の目を気にしてしまうっていうのは悪いことばかりではないんです。長所もあるんです。それでは「人当たりが良い」、当然ですけどね、そうしているわけですから。

で人当たりが良いというおかげで、顔が広いとか、出世できた、イケメンと結婚できた、とかいいこともあるんです。

でも実はここに最大の落とし穴があるんです。

というのは我慢してうまくいってしまったら、永久に我慢し続けなければならないからです。わかりますよね?言いたいことが言えない友達と付き合っていても疲れるだけですよね。それから本当の自分を隠して結婚したとしても、永久に仮面をつけて夫婦生活を送らなければならないわけです。

そうなると最悪の場合こんなことが起きてきます。「あんなに良い人がこんな事件を起こすなんて」そんな話時々耳にしますよね。仕事も家庭も近所づきあいもうまくいっていて、とても優しい人が凶悪事件を起こしてしまうみたいな。

それは我慢して我慢して自分の感情を押し殺していい人を演じてきた結果、ストレスが溜まりに溜まってある日突然大爆発を起こしてしまったということなんですね。まあこれはちょっと極端な話なんですけど、他にも例えば「今の会社が嫌で嫌で仕方が無いのに親をガッカリさせたくない」とか、「上司に何を言われるか分からないっていう理由で会社を辞められずにうつになってしまう」っていう人も少なくありません。

他人の目や世間の目を気にして生きていると、人生がどう転んだとしても結局は自分が辛いだけなんですね。他人から見たら幸せそうでも自分は本当の幸せを感じられないっていうことです。

ではどうして人の目を気にせずにはいられないのか?心の底にあるものは一体何なのか?っていうと「嫌われるのが怖い」「相手を不機嫌にしたくない」っていう思い。

これを心理学では「ドライバー」と言います。ドライバーの力はとても強力で、例えばセールスの電話が来て「結構です」と一言言えばいいだけと頭ではわかっているんです。だけどなぜか口が動かない、声が出ない、まるで催眠術にかかったように一度身についてしまったドライバーはとても厄介なんです。

というわけでここからが本題ですが「ドライバーが身についた原因」「ドライバーを壊す方法」について見ていきます。

ドライバーが身についた原因

他人の目を気にするようになる原因のほとんどは幼い頃良い子だった、言い方を変えると親の顔色を伺ってきたっていうことです。

例えば「親ががっかりした顔をする」、「こんなこともできないの?」とか「隣の○○君はもう自転車に乗れるのよ」とかそうすると「期待に応えなくちゃ」と頑張ってしまうわけです。

それから何かをお願いした時に自分でやりなさいとか言われちゃうと、お願いすると「親は不機嫌になるんだ」「嫌われるんだ」っていうことを覚えてしまうわけです。

そんな経験を重ねることで「親を不機嫌にしないを努力してしまう」という悪い癖がついてしまうわけです。子どもは親に見捨てられたら生きていけませんからね。怖いんです。その考え方のクセが大人になっても残ってしまって、まわりの人を不機嫌にしないよう努力してしまうっていうわけです。これがドライバー。

もともとは親に嫌われるのが怖い、親を不機嫌にしたくないっていう思いが、大人になると、人に嫌われるのが怖い、他人を不機嫌にしたくないに変化するわけですね。

「三つ子の魂百まで」っていうことです。人に嫌われるのが怖いとか、他人を不機嫌にしたくないっていうのはもちろん誰にでもある感情なんですが、それが人一倍強いっていうことです。

ちなみにこれはちょっと余談になるかも知れませんが、ドライバーは親子代々引き継がれます。親から子から孫へっていう感じです。ということはみっともないから静かにしなさいとか、自転車くらいのれなとみっともないからとか、 みっともないからという基準で子育てすると、 子供の親になったときにやっぱりみっともない基準で子育てをしてしまうんです。

他人の目を基準に生きてしまうんですね。これを「因果が巡る」と言います。原因と結果が繰り返されるということですね。つまり自分の代で止めないと自分の子供も孫もそのまた子どもも自分と同じ苦しみを味わうことになるっていうことなんです。

ドライバーを壊す方法

というわけでここからが解決法なんですがこの方法が「悪いから」を「悪いけど」に変える、それだけです。

例えばスーパーの試食コーナーで試食を食べて買わないのは「悪いから」ではなくて「悪いけど」買わないに変えるわけです。それから忙しそうな店員さんに話しかけるのは「悪いから」ではなくて、忙しいところ「悪いけど」質問してみるとかいった具合です。

まずは簡単なところから始めてみて、少しずつ慣れていく。少しずつレベルアップしていくわけです。で次はセールスの電話に「悪いけどうちは結構です」ときっぱり断るとか、「悪いけどこの line グループからは抜けさせてもらうね」とか、このように「悪いけど」を意識して使って、自分の気持ちを大切にするっていうことに慣れていくわけです。

そしてもっと慣れてきたら、例えば「親には悪いけど今の会社は耐えられないからもうやめる」とかレベルアップしていくわけです。でもこれが頭ではわかっていても、なかなかできない、勇気が出せないです。ドライバーはそれほど強力なんです。

やっぱり人を不機嫌にするのは怖い、友達が減るのが怖い。なかなか抜けられないです。でも安心してください。いい方法があるんです。それが「ゲシュタルトの祈り」

祈りとはいっても変な宗教ではないのでご安心ください。ゲシュタルト療法っていう心理療法があるんですが、その創設者が作った詩です。

内容は「私は私のことをする。あなたはあなたのことをする。私はあなたの期待に応えるために生きているわけではない。そしてあなたも私の期待に応えるために生きているわけではない。私は私。あなたはあなた。もしも偶然私たちの心がふれあうならばそれは素敵なことだ。もしふれあいないとしてもそれは仕方のないことだ」

昔、江戸時代に寺子屋っていうのがありましたよね?今でいう学習塾です。そこで毎日論語を暗唱させるんですけど、子どもたちはイマイチ意味が分からないのに何度も暗唱しているうちに論語の思想が身についてくるんです。それと同じでゲシュタルトの祈りをメモ帳とか何かに書いておいて、時々読んでいるとここに書いてある内容が心に染み込んでくるっていうことなんです。

ちなみにゲシュタルトの祈りの中で繰り返されている「あなたはあなた。私は私」っていう考え方はアドラー心理学では課題の分離と言います。課題の分離ができるようになってくるとちょっと極端な話ですが、例えば隣で誰かがけんかをしていても自分はリラックスしてお紅茶を飲んでいられるっていう状態になれるんです。周りの人の感情に振り回されないっていうことです。

その結果自分の意見を主張できるようになる、言いたいことを言えるようになります。ゲシュタルトの祈りが心に沁み込めば「悪いから」を「悪いけど」に変えるのも抵抗を感じなくなる、順調にドライバーを壊していくことができるはずです。

そしてやがては人の目がそれほど気にならなくなる、自分の意見や感情を表に出すことができるようになります。

まとめ

というわけで今回のまとめです。

人の目を気にして生きていると、
幸せそうな生活はできても本当の幸せはやってこない。

人の目を気にしてしまう原因は、ドライバー。親を不機嫌にしたくなかったっていう気持ちが大人になって人を不機嫌にしたくないに変化したものこの気持ちが強すぎるということです。

そこから抜け出すためにはまずはゲシュタルトの祈りを何度も読み返して、「あなたはあなた。私は私」っていう考えを心に沁み込ませていくということです。課題の分離をできるようになるっていうことです。

すると「悪いから」を「悪いけど」に変えるのが容易になる。意外と簡単にドライバーを壊していくことができるようになります。

するとやがて人の目がそれほど気にならなくなる、自分の意見や感情を表に出すことができるようになるというお話でした。

あと最後に一つ品をご紹介させてください岡本太郎さんの自分の中に毒を持てあなたは常識人間を捨てられるうかという本です。他人の目や世間の目を気にしてしまう人はかなりねこれ感情を揺さぶられるはずです。人生を変えるきっかけになるかも知れません。是非手にとって何度も読んでみてください。

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