東大生の思考回路を理解すると記憶力が跳ね上がる。『東大思考』を身に着けよう

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今回は西岡壱誠さんの著書「東大思考」について紹介していきたいと思います。

「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考

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この東大志向はシリーズ累計30万部以上のベストセラーとなった続編なんですが、本当に読みやすくてわかりやすい本でした。東大に入るような人って当然頭いいと思いますよね?結論から言うとか頭の良い人は才能ではなく、ただ考え方の思考回路が違うというだけなんです。

そしてそれは後から誰でも身につけることができます。

つまりあなたもこの記事を見れば明日から東大生並みの記憶力をゲットできるんです。この本にはこの五つ思考回路が説明されているんですが、今回の記事ではこの1つ目「暗記しなくても記憶できるようになる」これについて説明していきます。あなたも東大生並みの記憶力を身につけちゃいましょう。

まず前提として大事なことを言っておくと、頭がいい人のポイントは「日常の解像度が違う」ということです。同じものを見たり経験したとしても、それに対する解像度が高いです。

これを分かりやすく例を出していくと、よく英語を話せるようになりたいのなら外国人の恋人を作ればいいという話がありますよね?まさにこれが解像度の違いです。

外国人の恋人がいたら当然英語で話したいですよね?すると英語に対するモチベーション上がり、例えば電車内で英語のアナウンスがあるとそれが英語の教材に聞こえてきて自然とを聞き取ろうとします。また看板やメニューの英語表記とか何気ない会話の中の英単語にも気づけるようになるんです。

だから外国人の恋人がいると急激に英語のスキルが向上するようになるんです。この日常の解像度が違うということは、起きていることは同じでもそれに対しての見方を変えて考える習慣があるから記憶力が上がるんです。これを日常や勉強に応用しているからその東大生は記憶力がものすごくいいんです。

では実際にそれを勉強で応用するにはどうしたらいいか?ここからが一つ目の話です。

知識を変換する

暗記しなくても記憶できるようにする方法の一つ目は「知識を変換する」という話です。

東大生はみんな記憶力がいいと思いますよね?実際東大生になるためには英単語を4000、古典単語を500、数学の公式を500、社会や理科の暗記科目を1000以上も覚えなければいけません。「やっぱり東大生はもともとが頭良すぎるんだよ」そうやって思いますよね。

でも実はそうではないです。

東大生といっても一瞬で暗記できるような記憶力を持っているわけではないんです。この「知識を変換する」という技を使い、先ほども説明したただ解像度が違うというだけなんです

例えばUNITEという単語があります。これは結合するという意味です。これを覚えるとき普通は何度も書いたり読んだりして覚えようとしますよね?しかし東大生はこれの見方を変えます。UNITEは他の言葉でUNITED STATES of Americaでも使われていますアメリカ合衆国ですからたくさんの州つまりSTATESが結合して作られていることに気づきます。

また他にもUNITEと似たようなユニフォームやユニットという単語があります。ここでさらにこのUNIってどういう意味なのかと疑問に思ってみます。するとUNIには一つという意味があることに気づきます。つまりユニフォームは一つの服に統一したもの、ユニットは2つのものを一つにする、こうやって理解することができます。

これでUNITEは結合するといういう意味だということが覚えられたんじゃないですしょうか?つまり記憶力がいい人はただ丸暗記するのではなく、覚えるべきことを身のまわりのことと関連付けたり、その由来から調べる習慣があるんです。

するとUNITEを理解するだけでUSAやユニフォーム、ユニットといった複数の単語まで一緒に言い換えすることができるんです。ただ一つの単語を覚えるといってもこんなに思考回路が違うから記憶力が跳ね上がるんです。

また東大生は人よりたくさんのことを覚えられるというわけではありません。例えば人にはそれぞれ頭の中に記憶を収納するクローゼットがあるとします。このクローゼットの大きさや数は東大生だからといって多いわけではありません。

東大生は丸暗記して覚えることを極限まで減らしていてこのクローゼットへの収納の仕方が上手なんです。先ほどの由来との例でもUNIというクローゼットを作りUNITEを覚えるだけで他の複数の単語まで関連して覚えることができるように収納してるんです。だから丸暗記を減らしてたくさん記憶できるんです。

また関連させて覚えているからこそ記憶の収納が整理されていて、取り出して思い出すことも簡単にできます。仮にUNITEという意味を忘れてしまっても、「確かこのUNIって一つって意味があったら何かを1つにする、あっ!統一だ!」こうやって思い出すきっかけになるんです。これからはもうただ暗記するのは禁止です。何かを覚えたいときそのものの見方を変えて覚えやすいものへと変換すれば記憶力はぐっと上がります。

原因思考

2つ目「原因思考」という話です。この原因思考というのは意味さえ理解すれば暗記するのが楽になる思考法のことです。

先ほどのUNITEもひたすらUNITEを丸暗記すると大変ですが、UNIが一つという意味があるから結合するという意味になっている。こうやって考えることで忘れにくくさらに思い出しやすくなるんです。

これを5つのステップで実際にやっていみましょう。これ聴いているうちは少し周りくどいように感じるかもしれませんが、記憶の定着が抜群の方法なんで最後までついてきてください。

ここでは黒船のペリーが来航したのは1853年だということを覚えようとします。まずステップゼロでは覚えたいことを探します。今回は1853年にペリーが来航したということです。

次にステップ1で特徴的な数字や言葉の意味を探します。ここでは1853年とかアメリカ、世界と意識します。

次にステップ2でその数字言葉を使って「なぜ」を考えます。アメリカではこの時期何が起きたか?世界ではこの時期に何が起きていた?こういったことを調べます。

すると1853年にはヨーロッパでクリミア戦争が起きていることが分かります。またアメリカは1848年まで日本側に近い西海岸には領土を持っておらず、東海岸で暮らしていた、西海岸に到達したのは1849年ということが分かりました。

実際その地域にはフォーティーンナイナーズというアメリカンフットボールチームがあり、西海岸に到達したことを記念してそういった名前が付けられていることを知ります。

次にステップ3でその数字言葉の背景を調べます。1853年は19世紀です。19世紀は世界でどんなことが起きてたのか?そもそもアメリカってどんな風だったのか?こうやってその背景を広く捉えていきます。仮にこのステップ3が難しい場合は飛ばしてしまってもかまいません。

最後にステップ4でこの「なぜ」に対する回答を考えます。ステップ2と3を踏まえてなぜの答えを出し、ステップ1に理由を与えてみるんです。

その時期ヨーロッパではクリミア戦争が起こっていてヨーロッパの緊張が高まっているからアメリカはほかの国に邪魔されず日本に攻めることができたのかもしれない。またアメリカが西海岸に来たのは1849年だからそこから4年後に黒船が来ている、もしかしたら黒船を作るのに4年かかったのかもしれない。

こうやって考えることができるのです。どうでしょうか?ただペリー来航は1853年と丸暗記するよりも確実に覚えられましたよね?しかもアメリカやヨーロッパの当時の状態まで頭に入ってくるんです。

この仮説はあっていればもちろんいいんですが、絶対に正しいものでなければいけないわけではありません。自分で調べて頭の中で考えているからこそ、より記憶の定着につながるんです。

でもこれってかなり周りくどい印象ありますよね。考え方は逆です、回りくどい方法こそを誰もやらないから東大に入れる思考法なんです。急がばまわれ理論できちんと物事の原因を理解した方が丸暗記するよりはるかに効率がいいってことなんです。

本質を理解すれば覚えることはほとんどない

最後3つ目「本質を理解すれば覚えることはほとんどない」です。

著者の西岡さんは昔から数学が苦手だったそうです。数学は覚えなければいけない公式がたくさんあって無理、そうやって考えていたそうです。そんなある日、数学が得意な友人に「数学ってめっちゃ覚えること多いじゃん、どうやって勉強してるの?」こうやって聞きました。

するとその友人は「は?数学ってそんな覚えることないやん」こうやって答えます。そして「全部覚える必要は全くないじゃん。なんでその公式が成り立つのか、これさえ理解しておけば覚えることなんて本当に少なくて済むよ」こうやって言ったんです。

つまり著者の西岡さんは結果である公式を無理やり100個を覚えようとしていただけであり、本質の部分の理解をおろそかにしていたんです。

例えば数学のサイン、コサイン、タンジェントの、加法定理の公式を丸暗記して覚えていてもなかなか記憶には残りません。それを本質の部分、そもそも三角比がどういうものなのかという本質の部分を先に理解しちゃえば、覚えていなくても公式が頭に浮かんでくるということなんです。

本質を理解するのは時間がかかりますが、急がば回れです。最終的に記憶力が上がるのは本質を理解するということなんです。

これまで3つを話をしてきましたが最後にこの記事のまとめです。

まとめ

暗記しなくても記憶できる方法は

1知識を変換する。ただ丸暗記するのではなく、日常の他の知っていることを関連付けて考える。

2原因思考。覚えたいことを5つのステップで分解していく。

3本質を理解すれば覚えることはほとんどない。公式丸暗記では覚えられない。本質を理解すれば公式を覚える必要はない。

というお話でした。これでこの本についての話は以上ですが一つの単語を覚えるのにここまで広げて考えて本質を理解しているからこそ東大生は記憶力がものすごいです。これって一見遠回りな感じはしますが、その遠回りがあるからこそたくさんの事を関連づけて覚えられて忘れ難いです。

このには他にも難問を解く方法や話をまとめて話す方法など目からウロコな情報が満載でした。リンクも貼ってありますので興味がある方は是非この本を読んでみてください。

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