今回はジムクイックさんが書かれた「リミットレス超加速学習」人生を変える学び方の授業という本を解説します。
LIMITLESS 超加速学習―人生を変える「学び方」の授業 新品価格 |
本書では世界の一流企業や一流大学で使われている超効率的な学習方法について学ぶことができます。
ですのでビジネスマンや学生など成長を志す全ての人にとっておすすめの本です。
本書のタイトルであるリミットレスとはどういう意味でしょうか?
リミットレスとは直訳すると限界がないとか、限界を超えるという意味です。
本書ではそのようなリミットレスになる方法、つまり自分の能力の限界を超える方法について解説してあります。
本書の著者ジムクイックさんは脳の最適化や効率的学習の専門家です。
ジムクイックが指導しているのは例えば google、nike、スペースx、国際連合、ハーバード大学カリフォルニア工科大学また多くの起業家やハリウッドスター、プロスポーツ選手などなどです。
では最初にこの記事の結論を言っておきます。
結論
結論自分の限界を超える能力を発揮するには3つのリミットを外す必要がある。
その3つとは「マインドセット」「モチベーション」「メソッド」の3つである。
というわけで、この記事ではマインドセットを変えるに少し触れ、特に重要なモチベーションを変える、メソッドを変えるを重点的に解説していきますのでぜひお楽しみください。
マインドセットを変える
1マインドセットを変えるまず。前提として自分の最大限の能力を発揮するもしくは限界を超えた能力を発揮していくためには3つのリミットを外す必要があります。
その3つとは「マインドセットのリミット」「モチベーションのリミット」「メソッドのリミット」です。
マインドセットとは考え方とか心の持ち様のことで、マインドセットのリミットとは自分の能力や可能性に高い期待を抱けないことです。
次にモチベーションのリミットとは意欲や目的が足りないせいで行動を起こせないということです。
そして最後にメソッドのリミットとは成果を得るための効果的な手段を知らない、もしくは実践できていないことです。
高いパフォーマンスを発揮するためにはこれら3つのリミットを外す必要があります。
というわけでこれら3つのリミットを外す方法について具体的に見ていきます。
まずはマインドセットを変えるということについて。
マインドセットとは考え方とか心の持ち様のことです。能力の限界を超えていくためにまずはこのマインドセットを変える必要があります。
どのようにマインドセットを変える必要があるのか、これは自分には限界があるという思い込みを打ち破るということです。固定観念を打ち破るということです。
どうせ俺なんてとかやってもできないとかって思うから、本当にできない。
そういうふうにジムクイックは言います。自分にはできない、と思うことを止め、なんでも挑戦してみて、あ意外とできるじゃん、とマインドを変えていくのです。
モチベーションを変える
次にモチベーションを変える。モチベーションが高くないと大きな成果は出せません。嫌々やっていても成果は上がりませんよね。じゃあどうすればモチベーションは高まるのか、今回の記事では本書から3つのポイントを抜粋しました。この3つのポイントについて解説していきます。
その3つのポイントというのは
1心に火をつける目的を見つける
2脳の燃料補給とメンテナンスを行う
3習慣を味方につける
この3つのポイントです。
ではそれぞれ掘り下げていきます。
心に火をつける目的を見つける
というわけでまずはポイントの一つ目、心に火をつける目的を見つける。
心の底からやりたいことであれば、おのずとモチベーションが湧きますので心の底からやりたいことを見つける必要があります。じゃあどうすれば心の底からやりたいことに出会えるのか?方法は主に2つあります。
その2つというのは「自分の価値観を明確にすること」そして「積極的に新しい経験をしてみること」この2つが主な方法です。
まずは価値観を明確にするについて、自分の人生において重要なことは何なのか?何が一番重要で何がそれほど重要ではないのか?
例えば自由、金、仲間、家族、趣味、仕事、世の中はいろいろな価値観であふれていますが、自分はどうなのか。これを明確にしていく必要があります。そうでないと大きなモチベーションは生まれません。
なぜ仕事で昇進したいのか、なぜ幸せな家庭を築きたいのか、なぜお金持ちになりたいのか、自分の生きる目的や人生の価値観を深掘りする。そうすることでこそ大きなモチベーションが育まれます。
そしてもう一つの方法としては積極的に新しい経験をしてみることです。じっとしていても、毎日同じような日々を送っていても、情熱は見つかりません。
情熱を見つけたければ新しいことを経験したり、新しい環境に身をおいてみる必要があります。そうする中で自分の心に火をつけるものを自分から能動的に探すことが必要です。
以上の価値観を明確にする、積極的に新しい経験をする、これによって心に火をつける目的を探しましょう。
では次にポイントの二つ目、脳の燃料補給とメンテナンスを行う。
脳の燃料補給
そもそもモチベーションはどこで湧くのでしょうか?
答えは脳です。モチベーションは脳で湧きます。
具体的には脳内でドーパミンという神経伝達物質が分泌されることで、私たちはやる気や活力を得ます。
でもってドーパミンなどの神経伝達物質は十分な栄養を原料にして作られます。例えばドーパミンの場合チロシンやフェニルアラニンというような栄養素をもとに作られます。
とにかく脳がうまく働くためには脳が必要とする栄養をしっかりと摂る必要があります。
そして本書では特に脳の働きを良くする食品これを10個厳選してピックアップしてあります。それが「ブレインフード10選」です。
ブレインフード10選は以下の10品です。水、アボカド、ブロッコリー、緑の葉もの、野菜、ブルーベリー、卵、魚介類(特にサーモン、いわし、キャビア)、そしてダークチョコレート、くるみ、ターメリック。
この10品が本書で紹介されているブレインフード10選です。
これらのブレインフードを積極的に摂ることで、脳の燃料を補給することができます。そしてこの脳の燃料補給が脳機能向上には必要です。ぜひ少しずつでも取り入れてみてください。
脳のメンテナンス
では続いては脳のメンテナンスについてです。脳の燃料補給と同様に重要なのがこのメンテナンスです。
能力をいかんなく発揮していくためには脳をメンテナンスし、脳がよく働く状態を作っておく必要があります。
このメンテナンスの具体的な方法としては以下のようなものがあります。
十分な質と量が確保された睡眠、適度な運動、ストレス解消、きれいな環境(ここは特に空気がきれいである事やモノが散らかっていないということが大事です)、そして良好な人間関係、これらが脳のメンテナンス方法です。
このあたりが整っていることで脳はよく働きます。
結局、睡眠、運動、食事、ストレスケア、環境、人間関係。このあたりが私たちに与える影響は相当大きいということです。
以上の脳の燃料補給と脳のメンテナンス。この療法を実践することで脳がうまく働く状態をつくることが必要です。
習慣を味方につける
では続いてポイントの3つ目、習慣を味方につける。習慣がその人を作ります。脳の性質上、習慣こそがその人そのものです。ですので何か目標を達成したいのであれば、習慣を最適化することが最重要です。
そこで今回の記事では朝のルーティンについて本書からピックアップして解説します。
朝のルーティンは結構大事です。ここでは著者の朝のルーティンを紹介します。著者のジムクイックさんは毎日このルーティンを全部やっているわけではないけど、出張とかじゃない限りおおよそ毎日行っているらしいです。
というわけでこれがジムクイックさんの朝のルーティーンです。
べッドを整える、水をコップ1杯とセロリジュースを一杯飲む、利き手とは逆の手で歯磨きをする、3分間の運動、その後冷水シャワー、呼吸のエクササイズ、20分間の瞑想、その後はブレインティーを淹れる、日記を書く、その日の目標を決める、そして30分間の読書、スムージーを作って飲む。以上がジムクイックの朝のルーティーンです。
ちょっとひとつだけベッドを整えるということについて少し掘り下げてみます。朝一でベッドを整えるというのは僕もやっていておすすめの朝のルーティンです。
朝からベッドを整えることで小さな達成感を得ることができます。この小さな達成感というのが実はとても重要で、たとえ小さな達成感であってもこれを得るとき、脳内でドーパミンやテストステロンというようなやる気に関わるホルモンが分泌されます。
これにより1日の良いスタートを切れるので朝一でベッドを整えるというのはおすすめのルーティーンです。
というわけで以上モチベーションを変えるについてです。
モチベーションを変えるためには3つのポイントをおさえましょう。3つのポイントというのは「心に火をつける目的を見つける」「脳の燃料補給とメンテナンスを行う」そして「習慣を味方につける」という3つです。
メゾットを変える
では続いてメソッドを変える。
脳に最適な学び方を学びます。そしてその学び方を実践します。
この記事では特に本書から2つの集中力を高める方法をピックアップして解説していきます。ここで紹介するのは1つ目はシングルタスク。
ここでは gtd についても話します。そして2つ目はフロー状態です。フロー状態に入るための5つのポイントについて解説します。
シングルタスクに切り替えよ
ではまず一つ目シングルタスクについて。目の前の一つのことにのみ集中する、これが脳の性質上一番効率がいいです。
このシングルタスクの有用性については最近は結構広まってきているのではないかなと思います。他のことはなるべく排除し、今していることだけをする。
書類を作る、メールを返す、情報収集をする。こういう作業を同時並行で行わないことです。
ちゃんとこの1時間は書類作成、この1時間はメールの返信、みたいな風に時間を決めて、その時間ではその作業しかやらないこのようなシングルタスクが最も集中力を高め、結果的に全体の効率が上がります。
gtd法
ちなみに僕が仕事において一番最重要視しているのは gtd という仕事の仕方です。
gtdとは getting things doneの略です。直訳すると一つずつやり終えていくみたいな意味ですので、 gtd は仕事について小さく区切り、正しい優先順位で一つ一つやり切っていくという仕事術で、そのように gtd では進行中の一つのタスクのみ集中します。
目の前の仕事だけに向かって集中することで効率よく物事をこなせます。
僕が gtd を最重要だとしている理由は未完了のタスクは脳のエネルギーをじりじりと消耗してしまうから、タスクを一つずつ着実に終わらせることでストレスがたまらない、心の余裕を保てる達成感を得やすい、精神衛生上良い、そのような理由があります。
そういうわけでやるべきことを一つずつ着実に終わらせていくというのを大事にしてます。
もちろん人によって合うやり方とか違ってくると思いますが、僕にはこれが一番合ってました。参考になれば幸いです。
フロー状態に入るコツ5選
では続いてフロー状態に入るコツについて。フロー状態というのは目の前の行為に完全にのめり込むような状態のことです。
このフロー状態に入ると大きな集中力を発揮できます。フロー状態に入るコツは5つあります。それは注意散漫の原因をとことん排除すること、十分な時間を確保すること、好きなことをすること、目標を明確にする、少しだけハードルを高く設定すること、この5つです。
注意散漫の原因をとことん排除しましょう。これはシングルタスクで仕事を行うとか作業する机の上をきれいにしておくということです。
次に十分な時間を確保しましょう。最低でも90分、できれば2時間です。なぜかというとフローに入るのにはそれなりに時間がかかるからです。
環境が良ければ15分くらいでフローに入ることもでき、45分くらいで真のピークに達成することは一応可能で。環境が良ければそのくらいの時間で到達できるというようなイメージです。
いずれにせよ長めの時間を確保しておいたほうがフロー状態に入りやすいですので90分から2時間くらいのまとまった時間を確保すべきです。
そして次に好きなことをしましょう。フローに入りやすいのは好きなことをしているときです。これはモチベーションのところでも話しましたが、やはり心の底からやりたいこと、これに時間や労力を割くべきです。
では次に目標を明確にしましょう。今は何をする時間なのかというのをはっきりさせます。
目標目的が明確である方がフロー状態に入りやすいです。そして最後に少しだけハードルを高めに設定しましょう。少しだけ高めのハードルというのがポイントです。簡単すぎでも難しすぎてもフロー図状態には入りづらいです。少しだけハードルが高いというのが一番フロー状態に入りやすい条件です。
フロー状態には中毒性があります。フロー状態の研究者であるスティーブンコトラーはこのように言っています。「フロー状態に入ると脳が作り出す中でおそらく最強の報酬に関わる化学物質が放出される。だからこそフローがこの世で最も依存性の高い状態だと私は考えている」
ですのでフロー状態を経験すればするほど、熱中するのが好きになります。
フロー状態を味方につけることで目標達成の確率は大幅に上がります。ぜひともフロー状態を味方につけていきましょう。
というわけでメソッドを変える。脳に最適な学び方を実践すべきです。そのポイントとしてシングルタスクとフロー状態について解説しました。
まとめ
ではこのあたりで最後に内容をまとめます。
①マインドセットを変える。自分には限界があるという想いを打ち破る。
②モチベーションを変える。ここでは3つのポイントを解説しました。目的意識、脳の燃料補給とメンテナンス、習慣です。
③メソッドを変えるポイントは2つ。gtd のようなシングルタスクにする。5つのコツを押さえてフロー状態のプロになる。
最後に著者のジムクイックの言葉を引用して閉めます。「外側からの力で卵が割れたら命は終わる。内側からの力で卵が割れたら命は始まる。偉大なことは常に内側から始まる」
今回紹介した本リミットレスについてまだまだ紹介できていない部分が多いです。学び方に関するとてもお勧めの本ですのでぜひ読んでみてください。
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