今回は春明力さんの著書 「HSPサラリーマン」これを紹介していきます。
HSPサラリーマン――人に疲れやすい僕が、 楽しく働けるようになったワケ 新品価格 |
一見表紙を見るとビジネス書かなって思うんですが、この本は物語になっていてそれを通じてHSPで繊細で人付き合いが苦手で、仕事も成果が出ないという主人公が友人や先輩との出会いをきっかけに成長していく物語です。
おそらく今自分では必死に頑張っているのになかなかうまくいかない、失敗ばかりでも自分なりには真剣に頑張っているという人にはグサッとくる話かと思います。
最初にサラとあらすじを説明して、その後この本の中から私が為になったと思う部分を2つ紹介していきます。最後までお楽しみください。
物語のあらすじ
一つ目物語のあらすじ。
主人公の鈴木達也は30歳、 web 制作会社の営業として8年間働いていますが、自分では必死に頑張っているのに成績はいつも40人中30位から40位。昔は友人とブレイクダンスに熱中していて大会で優勝するなど大活躍をしていたんですが、友人の事故をきっかけに辞めてしまいます。会社ではいつも部長に怒鳴られ、飲み会を含めた人づきあいもとことん苦手な人物です。
2人目の登場人物は青木。主人公、達也の学生時代の友人で現在は介護施設の経営をしています。実は青木は高校の時ブレイクダンス大会当日に交通事故に遭い、右足を失ってしまうんです。
主人公の達也は青木のお見舞いに行きますが、かける言葉がどうしても見当たらず「青木、大丈夫だよ、がんばって」と言うんですが、足を失ったショックから立ち直れない青木はそんな達也に対して「もう達也には関係ない」こうやって言ってしまうんです。
その後青木は高校を辞めてリハビリ施設に通うために引っ越してしまい、それからは2人は疎遠になってしまいます。一方の達也はそのときに「大丈夫だよ」こうやって無責任に言ってしまった自分を責めて過ごし、それ以来達也は人に言葉で伝えることが怖くなってしまったんです。
物語は青木が達也に20数年ぶりに連絡をするところから動き出します。久しぶりに青木とあった達也は青木が昔と変わらない性格であること、介護施設を経営していて大成功していること、子どももいて1年前からブレイクダンスで世界大会を目指しているということを知ります。義足なのにダンスをしているんです。
そして重要な人物がもう一人。達也と同じ会社の営業でいつも営業トップの山田さん。この山田さんは普段はかみかみな人物なのにお客さんの前では常に流暢に話し、お客さんに寄り添った営業していたんです。山田さんは達也に手取り足取り営業のやり方をアドバイスしてくれるのですが、なかなかうまくいかなくてもあきらめずに応援して主人公の達也も少しずつ成長していきます。
この本はこの3人を中心に物語が進んでいきます。
人は貢献したい生き物
二つ目人は「貢献しい生き物」という話です。これは青木が介護施設を経営するきっかけを話している言葉で「人って貢献しい生き物なんだと思うんです」という言葉があるんです。
青木は高校時代に事故に遭いリハビリ施設に入ったんですが、その隣に介護施設がありました。もともとおじいちゃんやおばあちゃんが好きだった青木は気分転換にそこに遊びに行くようになったんですが、そこで足が不自由になったおじいちゃんに出会います。
そのおじいちゃんの口癖は早く死にたい、家族の足をこれ以上引っ張りたくないというものでした。青木は自分も片足を失ったことから自分の足がないせいでこれから一生他人に迷惑をかけてしまうかもしれないない、そうやって怖くなったですが、おじいちゃんと接するうちに人はまだまだできること、人の役に立てることがたくさんあると気づくんです。
それから青木は嫌がるおじいちゃんと二人でいろんなことに挑戦します。お菓子作りをしたりパソコンを習ったり、足が動かないなら体を動かせばいい。足が不自由だとしても人の役に立つことはできたんですよね。
そしてだんだんとおじいちゃんも元気になっていき、それからはもう死にたいということは言わなくなりました。これがきっかけで青木は介護事業を始めたんですが、それを一言で「人って貢献したい生き物なんだと思います」こうやって言ったんです。
このエピソードどうですか?
これ小さい時を考えてみると分かりやすいです。お母さんやお父さんの手伝いをやりたがりますよね?私もお料理する、私も手伝う、みたいなあれって子供はただお父さんやお母さんに喜んでもらいたかった、喜んでいる顔を見たかっただけなんですよね。
誰かに貢献したいって気持ちは子供の頃すでにみんな持っているんです。でもいつからそんな気持ちなくなってしまうんでしょうか?
例えばですけど、社会人になるとき私たちは最初どんな気持ちで会社に入りましたか?おそらく不安はありつつも社会人の仲間入りですから「やってやるぞ」「成果を出す」をという気持ちもあったと思います。
実際会社の先輩からも「期待しているからな、新人」みたいなことを言われ、誰かから期待をされて働き始めます。でも結果なんてすぐに出るはずはなくて、先輩や上司から怒られる日々だと思います。仕事なんてすぐ身につくもんじゃないですから。
そして毎日怒られているうちに周りからの期待を裏切ることがどうどんどん強くなって、次第に貢献しようとすることが怖くなっていくんです。すると「仕事が嫌だな」「人間関係が嫌だ」という気持ちで支配されてしまい、かつて持っていた「誰かに貢献したい」という純粋な気持ちにも気づけなくなってしまうんです。
今もし人間関係とか仕事がつらくて、誰かに喜んでもらうなんて微塵も考えられないという人もいるかと思います。そんな人は是非一度、「なんで貢献することが怖くなったのか」「期待されるのが嫌になったのか」この機会に考えてみると何かが変わるかもしれません。
恥ずかしいはカッコいいになる
3つ目「恥ずかしいはかっこいいになる」という話です。
右足が義足の青木ですが介護施設を経営しています。そして傍らで足を失って一度はあきらめたブレイクダンスをもう一度挑戦しているんです。「世界大会に出るんだ」こうやって本気で思ってるところがこの人物の格好いいところなんです。
路上で年下の若者に教われながらブレイクダンスの練習をしているんですが、そんな青木を見て青木の子供ゆうきくんはこういうんです「恥ずかしい」。
確かに片足が義足の大人が路上で踊って転んで周りの人にジロジロ見られている状態なんでもしそれがお父さんだったら恥ずかしいって思っちゃう気持ちもわかります。
でもそこで青木はこう言うんです「ゆうきは恥ずかしくないだろう?」「うん僕は恥ずかしくないけどパパが」「大丈夫だよ、パパはここでやめる方がよっぽど恥ずかしいんだ。最初からかっこよくできることなんてないんだよ。かっこよくできるようになるまでやるんだ。そうしたら恥ずかしいはかっこいいになれるんだよ。」
これどうですか?この時はいまいちピンときてなかったゆうきくんなんですが、この本の最後の方で出てくるダンスの予選に挑戦しているお父さんの姿を見ているシーンでその本当の意味が分かるんですが、ここマジ泣けるシーンでした。
私たち大人って年を重ねて色んなことができるようになるうちに、恥ずかしいことってやらなくなりませんか?「失敗して他人から笑われたらどうしよう」そうやってやっぱり思っちゃいますよね。
でも恥ずかしいことだってあきらめずに努力すれば成果が出て、恥ずかしいこともかっこ良いことにできるということを教えてくれているんです。
失敗したら恥ずかしい、この気持ちは私もめちゃくちゃわかるんですがそれをコツコツ続けて努力した人だけが「恥ずかしいをカッコイイに変えること」ができるんだと思います。
まとめ
まとめです
- 物語のあらすじになる
- 人は貢献したい生き物
- 恥ずかしいはかっこいいになる
という話でしたどうでしたでしょうか?
この本は本当に一度は読んべき本です。あなたの心に響くような言葉が必ず1つは見つかるかと思います。気になる方は下記にリンクもありますのでぜひしてみてください。
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