人生の短さについて【要約/セネカ】

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今回は2000年前から読み継がれてきた、
古代ローマの哲学者「セネカ」先生が書かれた「人生の短さ」
について解説します。

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セネカ先生は哲学者だったとともに、ローマ帝国の政治家だった人で、
よりよい生き方をするための実践的な話をたくさん書いた。

その中の一つ、「人生の短さ」について学んでいく。

この記事を読むことで、
時間の使い方のエッセンスを手に入れることができるだろう。

人生とは時間である

まず1つ目。人生=時間である。

人生は使い方次第で長くなる。

人の一生というのは偉大な仕事を成し遂げるのに、
十分な時間が与えられている。

偉業を成し遂げた偉人も、何もしなかった凡人も、
与えられている時間はほとんど変わらない。

つまり、その違いは時間を上手く使えたかどうかだ。

人生は何かを成し遂げる時間は十分にあるのだが、
何もせずその時間を浪費するから短いと感じるのだ。

実際多くの人がなまけたり、嫌な仕事をしたり、
通勤に2時間かけたりして、やるべきことを先延ばしにして、
多くの時間を失っている。

そして死ぬ時になって時間の大切さに気付くことになる。

今日一日の時間だってそうだ。有効に使えたでしょうか?

無駄なことに時間を奪われ過ぎている

2つ目は無駄なことに時間を奪われ過ぎているだ。

例えば道端を歩いていて500円くださいと言われたら怖いだろう。

しかし、10分だけアンケートに答えてくれと
お願いされたら、答える人も多いだろう。

「命とは私たちの残りの時間」であるにもかかわらず、
私たちは時間を軽視し過ぎている。

だがもし、一か月後に手術を受けなければ死ぬとなれば、
全財産を払って手術を受けて時間を買うはずだ。

もし延命できるのであれば、借金もするだろう。

つまりほとんどの人は死を目の前にして初めて
時間がどれだけ大切なものであるかを知ることになるのだ。

それまでは湯水のように無限に時間があると思い込んでいる。

しかし、時間は刻々と流れている。

であれば、この限られた時間をいかに
大切に自分のために使うのかを考えなければならない。

それに好きでもない異性や友達と遊んでいる場合ではない。

喧嘩している場合でもない、ぼーっとしている場合じゃないんだ。

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相手の時間を尊重する

3つ目は相手の時間を尊重する、だ。

むやみに「あなたと食事がしたいです。」とか
「会いたいです」と言ってないか?

成功している人は特に自分の時間の使い方に厳しい。

会ってくれるのは、
相手が時間(お金)を使ってもいいと思える相手の場合だけだ。

なぜなら自分の時間と交換できるほど
価値のあるものはそれほどないことを知っているからだ。

だが、会うのを断られると、
少しくらいいじゃんと思ったりする。

それは相手の時間を軽視しているんだ。

時間には形がないし、目には見えない。

だから、人間は時間をまるで無料のようなものかのように使うし、
相手にも使わせようとする。

しかし、もし仮に明日自分が死ぬとしたら、
どれだけ残された時間を惜しむだろう。

死ぬ間際にどうでもいい人と会ったり、
アンケートに答えたりするか?

スティーブジョブズは30年間毎日鏡に向かって
「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日やろうとしていることを
本当にやりたいだろうか」と語り続けていたそうだ。

なぜなら人生は思ってもいなかったところで終わるからだ。

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先延ばしにしてはいけない

4つ目は 先延ばしにしてはいけない、だ。

時間を有効に使い、限られた時間の中で
自分の人生を生きるためには何事にも「先延ばし」にしてはいけない。

今、実行だ。

時間は湧き水のようなものだ。
1日の時間を有効に使おうが、使わなかろうが、
どちらにせよ消費される。

だったら先延ばしではなく、有効に使え。

頭ではわかってるのですが、
どうしたら先延ばしを減らすことができるのでしょうか?

それは「期待と恐怖」を捨てることだ。

先延ばしにするのは、
「もうちょっと安くなったら買おう」とか
「いつか海外旅行に行ってみたい」とか
「女の子に断られたらどうしようとか

未来に期待と恐怖を持っているからなんだ。

まだよくわかっていない未来のことに対して想像して、
期待したり恐怖を感じるから今日やるべきことを
先延ばしにしてしまうんだ。

多忙になるな

5つ目は多忙になるな、だ。

セネカは「酒を浴びるほど飲んだり、性欲に支配されたり、多忙な人」は
自分の人生を浪費する人と考えている。

特に忙しすぎる人間は、
何も成し遂げることができないと言っている。

忙しくなると心が散漫になり、
何事も深く集中することができなくなるからだ。

そしてそういう人たちは、他人に時間を使っている。

多忙な人は馬のように、
誰かに行先を決められて走り続けている。

自分自身が何をしたいのかすら考えず、
成すべきことを何もしていない状態だ。

つまり自分の人生を生きるということから、
最も遠く離れているのが、忙しすぎる人間だ。

一方賢い人間は、すべて自分のために時間を使う。

時間を無駄に使うことはない。大好きな人と時間を過ごし、
自分のために意味のある仕事をして、決して働き過ぎない。

そのため人生は極めて充実しているんだ。


本を読んで意味のある仕事をしなさい

6つ目は、本を読んで意味のある仕事をしなさい、だ。

セネカは多忙は良くないと言ったが、
暇な毎日を過ごしなさいとは言っていない。

そうではなく、
セネカは「本を読んで、自分にとって意味のある仕事をしなさい」と
言っているんだ。

つまり
「自分が本来なすべきこと、自分のためになることに時間を使いなさい」
言っている。

そして自分自身を知るためにも、
考えることができなくなる「多忙」の中に生きてはいけないということだ。

本を読んだ方がいいとも言っている。

セネカは過去の哲人から知恵を学ぶことができれば、
人生は長く充実したものになると考えていた。

なぜなら哲人たちは生き方の手本を用意してくれているからだ。

自分が悩んでいることや成し遂げたいことはすでに本に書いてある。

まとめ

・人生とは時間である・時間をどう使うかで人生は決まる

・無駄なことに時間を奪われ過ぎている・先延ばしにしてはいけない

・先延ばしの原因は未来への「期待と恐怖」

・多忙になって自分の使命を忘れるな

・本を読んで、意味のある仕事をしなさい

たとえ短い時間しかなかったとしても、それを上手く使うことができれば、
満足した人生を送ることができる。

そして人生には十分な時間が与えられている。生かすも殺すも自分次第だ。

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