今回は絶対にミスをしない人の脳の習慣という本を解説していきます。
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最初に結論を言うとこうです。
ミスをしない人とはワーキングメモリが大きい人である。ワーキングメモリとは記憶を一時的に保存する容量のことでワーキングメモリは鍛えることで大きくすることができる。
というわけでこの記事では①ワーキングメモリとは②ワーキングメモリを鍛える方法③作業効率を上げる小技3選、という順番で解説していきますのでぜひお楽しみください。
ワーキングメモリとは
ワーキングメモリとは記憶を一時的に保存する容量のこと。
超大雑把に言えば頭の良さみたいなものです。
イメージとしては作業をする机の広さが広ければいくつかの書類を広げて比べたりしながら複雑な作業ができるみたいなイメージです。
私たちは脳の作業スペースであるこのワーキングメモリを使って一時的に記憶し、その記憶した情報を元に考えたり計算したり判断したりしています。
この一時的に記憶というのは数秒から長くても30秒くらいです。それほど私たちのワーキングメモリでは情報の取捨選択が目まぐるしいスピードで行われています。そしてこのワーキングメモリを鍛えることで頭の回転が速くなりミスもしなくなるという大きなメリットを得ることができます。
ワーキングメモリを鍛える方法
では続いて②ワーキングメモリを鍛える方法について。
結論、主な方法9つ。
「7時間以上の睡眠」「有酸素運動」「自然の中での運動」「読書」「記憶力を使う」「暗算」「ボードゲーム」「料理をする」「マインドフルネス」の9つです。
では1つずつ解説します。
7時間以上の睡眠
まず自分のワーキングメモリを100%発揮するためには十分な睡眠が欠かせません。睡眠不足だと作業にかかる時間が増え、ミスの数も増えてしまうということを数々の研究が示しています。睡眠時間が6時間を切ると、このようなパフォーマンスの低下につながるという見解が多いです。
必要な睡眠時間には個人差がありますが多くの人にとっての理想の睡眠時間は7時間から8時間とされています。
有酸素運動
2つめの有酸素運動とは酸素を使う運動のこと。例えば早足のウォーキング、ジョギング、サイクリングというようにある程度時間をかけながら少量から中程度の負荷をかけて行う運動です。
この有酸素運動についてはワーキングメモリに限らず集中力、記憶力、理解力など多くの脳のパフォーマンスをアップさせますので有酸素運動は最強の脳トレとも言われてい。
自然の中での運動
3つ目は自然の中で運動すること。自然豊かな道、緑豊かな公園なんかで運動することで、よりワーキングメモリが鍛えられます。さらにストレス発散やリラックスの効果も同時に得られるので一石二鳥どころではありません。
読書
4つ目は読書。読解力とワーキングメモリは相関関係にあります。つまり読書で読解力を鍛えると同時にワーキングメモリも鍛えられるということです。
読書についても新しい知識を得て人生の幅が広がる、ストレス解消効果があるなど一石二鳥じゃ済みません。
記憶力を使う
5つ目は記憶力を使うこと。特に著者がお勧めしているのは語学の勉強や資格試験、昇士試験の勉強です。これらは必ず暗記を必要とする勉強ですので、記憶力をとても使います。
特に英語や昇進試験の勉強は直接自分の役に立ったり、人生の選択肢を広げる勉強なのでモチベーションが保ちやすいと思います。
この暗記について今まで個人的には検索すればなんでもすぐ分かるんだから暗記なんて意味ないじゃんと思ってたんですが、実はそれは大間違い。
頑張って暗記することでワーキングメモリが鍛えられて脳のパフォーマンスが上がる。だから覚えようとすることはとても意味があることなんだと知ることができてよかったです。
暗算
6つ目は暗算。これはまさしくワーキングメモリを使う作業です。
例えば13+59を暗算してみてください。この時繰り上がりがあるのでいくつかの数字を頭の中で仮置きする必要がありますよね。この力がまさにワーキングメモリで 、脳という作業机の広さです。
ですので普段から急いでいない時はなるべく暗算するようにすることでワーキングメモリを鍛えることができます。
ボードゲーム
7つめはボードゲーム。チェス、囲碁、将棋、オセロなどのボードゲームでは1手先2手先3手先を読む必要があります。自分がこうすれば相手はこうするだろう、そしたら次はこれをこうやってみたいな感じで、頭の中で様々なパターンをシュミレーションしますよね。この過程でワーキングメモリが鍛えられます。
このように遊びながら脳を鍛えられるのでボードゲームは素晴らしいです。
料理
8つ目は料理。料理も意外と頭を使います。複数の作業をどの順番でこなせば効率よくこなせるのか、これを考えながら作業するので段取り力が問われます。
また料理は楽しいですし、人と一緒に作ればコミュニケーションを取れるのでストレス発散の効果もあります。
マインドフルネス
そして最後9つ目のマインドフルネスとは、今この瞬間の自分に注意を向けることを主にマインドフルネス瞑想というものがあります。
瞑想のオススメなやり方は背筋を伸ばして座り、自分の呼吸だけに意識を集中すること。1日たったの5分の瞑想でもこれを習慣にすることでワーキングメモリの向上、幸福度アップ、免疫力アップ、ストレスダウンというたくさんのメリットを得ることができます。
作業効率を上げる小技3選
作業効率を上げる小技3選。ここでは「デュアルタスク」「手書きメモ」「3ポイント勉強法」という3つを紹介します。
デュアルタスク
①デュアルタスク。おそらくシングルタスクとマルチタスクについては知っている方が多いと思います。シングルタスクとは一つの作業のみに取組み、マルチタスクとは複数の作業に同時に取り組むこと。
脳の仕組み上マルチタスクだとかえって時間がかかる、ミスが増える、だから作業は一点集中で一つずつすぐしていくシングルタスクのほうが効率がいいというのが定説です。
しかし実はこれには例外もあります。それが有酸素運動と脳トレを同時に行うというデュアルタスクです。
デュアルとは2つという意味ですが、有酸素運動しながら頭を使う作業すると、脳が鍛えられたり、いいアイディア思いつきやすくなります。
理由は有酸素運動によって脳に流れ込む血流が多くなり、脳に酸素が行き渡るからです。ですので例えば英会話の音声や学びになる youtube 動画を耳で聞きながらウォーキングやジョギングをするとスムーズに理解できて記憶にも定着しやすいということです。
手書きメモ
続いて②手書きメモ。手書きメモのメリットは2つ。一つは集中力と記憶力があがること、もう一つはワーキングメモリのスペースを空けることです。
まず手で文字を書くことによってノルアドレナリン系セロトニン系アセチルコリン型の脳神経が刺激を受けて集中力と記憶力がアップします。
またそもそもあれもしなきゃこれもしなきゃと脳の作業机にやるべきことが散乱しているとワーキングメモリがパンクしてしまいますですので、やるべきことをいつどこで片付けるのかというのをメモに書き出すことで、脳の作業図形から一旦どかしておくことが有効です。
3ポイント勉強法
続いて③3ポイント勉強法。
最近の研究によると人は情報を3つの塊に分けて覚えるのが一番覚えやすいのだそう。例えば電話番号は11ケタを記憶していますがあれは無意識に000-1234-5555というように3つのかたまりごとに記憶しています。
そこで著者が提案するのはこの脳の仕組みをうまく利用する3ポイント勉強法です。
これは人と会う時やセミナーや講演を聞くときなんかに何か3つだけをちゃんと理解して吸収しようとする勉強法です。例えばこの記事では①ワーキングメモリとは②ワーキングメモリを鍛える方法③作業効率を上げる小技3選、という感じであらかじめ3つの塊に分けて解説しています。
このような3つの目的意識をあらかじめ自分で設定することが脳科学的に理に適った学習効率を上げる方法だということです。
事前に3つの目的を設定して臨むことで理解しやすく、記憶にも残りやすいということ。しかもこのやり方だと復習もしやすいですよね。
またこの3ポイント勉強法は3ポイント会話術みたいな感じで他のことにも応用できると思います。脳にとって一番しっくりくる3つというのをあらゆるところに応用していきましょう。
まとめ
というわけで最後にまとめです。
ワーキングメモリとは脳の作業領域であり、これを鍛えることで頭の回転が速くなりミスもしづらくなる。そのワーキングメモリを鍛える方法は9つ「7時間以上の睡眠」「有酸素運動」「自然の中での運動」「読書」「暗記」「暗算」「ボードゲーム」「料理」「マインドフルネス」です。
そしてさらに掘り下げて作業効率を上げる小技3選として「有酸素運動と脳トレのデュアルタスク」「手書きメモ」「3ポイント勉強法」という3つを紹介しました。
今回の知識が何か少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。
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