初心に帰れるバイブル! 『心。』稲盛和夫【要約】

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今回は稲盛和夫さんの著書「心」について紹介していきたいと思います。

心。

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稲盛和夫さんといえば京セラの創業者であり、あの経営破綻しかけていた日本航空を立て直した日本を代表する経営者です。私定期的に稲盛さんの本を読むようにしているんですが、読むたたびに初心に戻れるんです。今回はこの本から学べる人生の考え方を3つ紹介していきます。

心のあり方を変えろ

1つ目心のあり方を変えろという話です。

まず結論から述べると、これは心のあり方を変えればすべてが変わるということです。それを稲盛さんのエピソードで説明していきます。

日本を代表する経営者である稲盛さん、その人生は波乱万丈でした。幼少期に結核にかかり、迫り来る死の恐怖を感じながら過ごし、中学受験でも2度の失敗。高校生の時に空襲で家と父親の工場が全焼し、仕事を手伝いながら勉強します。しかし大学受験でも希望の大学には行けませんでした。

もうここまで聞くと心が消滅しそうなエピソードですが、そんな稲盛さんの人生が大きく変わったのが京都にある硝子メーカーに就職したことでした。この硝子は電線とか電柱に使われている絶縁するために用いる部品のことです。

しかしまだまだ波乱は待っています。当時は不況で就職難のなか大学の先生からの紹介でなんとか入った会社なのに、経営は行き詰っていてオーナー経営者が家族内で内輪モメしている状態でした。また寮もオンボロで今でいうブラック企業です。当然同期で入社した仲間は愚痴を言いながらどんどん辞めて行き、最終的に稲盛さんだけが残ります。

ただでさえ今まで挫折や不能の連続だった人生です。普通だったら同僚と同じように愚痴や不満を言いながら会社を辞めるんでしょうが稲盛さんはそうしませんでした。今まで不運ばかりで嘆いてばかりいたけど、それで何も変わらなかったんですから、ここにきて覚悟を決めて心を入れ替えたんです。どんなに劣悪な環境でも仕事にとことん落ち込みました。それこそ研究室に泊まり込んで毎日研究に没頭します。

するとやがて成果がだんだん出始め周りからの評価も上がっていきました。そして成果が出ればやりがいも生まれますから、さらに仕事に没頭してどんどん成果を出しました。そして当時世界的に見ても先駆的な独自のファインセラミックス材料の合成に成功したんです。

その技術力をもとに稲盛さんのは起業していくことになり、日本を代表する経営者になるのですが、これは決して稲盛さんの能力が向上したわけでも、素晴らしい環境があったからできたわけでもないんです。

ただ考え方を改めて心の在りようを今までと変えただけなんです。

他の人は現状に対して愚痴をこぼして不平不満を漏らしている中、こんな環境でもできることをやってみよう、そうやって心を入れ替えて没頭した結果が稲盛さんの成功になってるんです。

これ読んでいて私が思ったのは劇的なきっかけを待っていても人生は変わらないってことです。なんか漠然とこの稲盛さんみたいに劇的に変わるきっかけが自分に起きて、「いつか人生変わるかも」そうやって思ってる人っているんじゃないですか?

そんなことを思ったことないって人には関係ないかもしれませんが、私も同じ町人A の人間だったんです。だからその気持ちがものすごくわかります。

でも残念ながらそんなきっかけこないんです。というか来ないというか、きっかけはあなたが心で決めていいんです。稲盛さんのエピソードだって不運が続いて就職先もブラック企業だった、確かに辛い話ですがこんな経験をしている人は世の中に五万と言います。

そのよくあるきっかけを稲盛さんは「心の在り方を変えること」で特別なきっかけに変えたんです。だから成功した。つまり特別なことがあるから変わるきっかけになるのではなくて、自分で決めればその時点で人生は変わるんです。

例えばこの本を読んで変わると決めてもいいし、この記事をきっかけにしてもいいし他のブログとかなんでもきっかけにしていいんです。あなたが心を変えると決めることが一番重要で、そうじゃないとあなたに何が起きても変わることはありません。

そしてもう一つ絶対やるべきことは行動です。記事で学んで「よし勉強になった、明日から私は変わる」こうやって明日の自分に期待させて、行動しないで翌日いつもの自分に戻るのはもうやめましょう。

あの一瞬出るやる気はすぐに消えます。やる気ではなくとにかく行動です。稲盛さんだって目の前の仕事に没頭したんです。つまり行動したから変わったんです。

「足るを知る」生き方は自然界が教えてくれる

2つ目「足るを知る」生き方は自然界が教えてくれるという話です。

まず「足るを知る」とはない物、不足しているものに注目するのではなく、足りてるもの、すでにあるものに注目するという意味で、そうすれば幸せになれるという老子の考え方です。

これは自然界で考えるとわかりやすいです。例えば百獣の王であるライオンは一度狩りをしてお腹が満たされれば獲物がライオンのそばにいても襲うことはしません。欲望のまま他の動物を食べていれば動物の数はどんどん減ってき、いずれ自分たちの食糧事情が危うくなることをライオンは知ってるんです。

またチンパンジーは草食動物だと思われていますが時には牛や羊など大型の動物を食べることもあるんです。動物性たんぱく質は栄養も豊富で美味しいですから、チンパンジーも喜んで食べます。しかしチンパンジーが他の動物を食べるのは本当にたまにであり、生きていくのに必要な栄養分だけを食べ、それ以上は食べないそうです。

これ人間と大きく違いますよね?人間だったらもっとお金が欲しい、もっと偉くなりたい、もっと美味しいものを食べたい、そうやって思ってしまうのに、自然界は最低限で欲望を拡大させるようなことはしないです。これ聞いてどう思いますか?

私たち確かに欲望で頭の中パンパンです。もっとお金欲しいとか、○○と結婚したいとか、出世したいだとか、タワマンに住みたいとかそれぞれ欲望を持って生きてますよね?

もちろんそういった欲望は人が行動する力になるので確かに必要なものだとは思うんです。でも同時にすでに持っているものをちゃんと見れなくなるって事も多いです。

私もよく怪我や病気をしてから自分の健康な体がありがたいってことに気づきます。「仕事大変だ」って言いながら、いざ仕事なくなると、仕事があることってありがたいんだなって気づくんです。

つまり欲望も確かに大事なんですが、その前に今すでにあるものに感謝することの方が実は大事なんだという事です。あなたがすでに当たり前に思っているもの、それがもしなくなったらそうやって考えてみてください。家族、仕事、健康、恋人、を知るからこそ得られる幸せってあるんです。

今あなたは既に幸せなのかもしれません。

良い時も悪い時も感謝の思いで受け止める

最後3つ目、良い時も悪い時も感謝の思いで受け止めるという話です。

これは読んでいて頭ではわかってるけど難しいんだよなぁと感じました。まずいいときはいっけん感謝できそうですが、人は愚かなんです。

いいことがあれば最初こそ感謝しますが、それが何度もあると感謝しなくなるんです。あなたも恋人が初めて料理を作ってくれたらありがとうって言いますよね?でも月日が流れて同棲したり結婚したりして毎日ご飯作ってもらうようになると無言で当たり前のように食べていたりしませんか?まさに感謝の心をどっかで落としてきています。

また悪い時に感謝をするって難易度高いです。困難なことがあったら「それは何で自分だけがこんな目に遭うのか」そういった愚痴や不満がオンパレードになりますよね。

そんな時こそ感謝をする絶好の機会だと考えるんです。稲盛さんはそうした過酷な環境や厳しい出来事が私たちの心を鍛え、魂を磨いてくれるからと書いています。

さっきの一つ目の話でも、悪い時に「心のあり方を変える」ことで稲盛さんは研究で世界に通用する技術を作りました。これはつまり辛いときやきつい時も考え方次第なんです。ものごとを悲観的にとらえるのか、肯定的に捉えるか状況は同じでもその考え方次第であなたの辛さも大きく変わりますし、その後の行動も変化していきます。

私がやっているオススメの方法はネガティブな感情を紙に書きだして、その反対のポジティブな言葉に変換することです。良いこと悪いこと全てに感謝する心があればこれはできるはずです。

まとめ

  1. 心のあり方を変えろ
  2. 足るを知る生き方は自然界が教えてくれる
  3. 良い時も悪い時も感謝の思いで受け止める

という話でした。

初心を忘れた時ようにあなたも稲盛和夫さんのこの本を1冊持っておきましょう。本の amazon リンクは下記にあるので興味がある人はぽっちりましょう。

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